青山真治監督に見出され、志受け継ぐ“最後の映画作家”甫木元空の長編映画2作目が11月公開

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青山真治監督に見出された才能・甫木元空の長編映画第2作目『はだかのゆめ』が1125日より全国順次公開される。今回、特報映像とティザービジュアルが公開された。

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「日本映画に現れた、甫木元空という『最後の映画作家』」

本作の監督は、映画による表現をベースに、音楽制作やライヴパフォーマンスなど、ジャンルに囚われない横断的な活動を続けている甫木元。2016年に劇場公開されたデビュー作『はるねこ』は、『EUREKA ユリイカ』の青山真治監督とプロデューサー・仙頭武則のタッグによってプロデュースされた。

甫木元監督は現在2人組バンドBialystocks(ビアリストックス)としても活動中。2021年に発表されたファーストアルバム『ビアリストックス』の収録曲“I Don’t Have a Pen”NTTドコモが展開する「Quadratic Playground」のウェブCMソングに選出され大きな話題となった。

22年春、甫木元監督の大学時代からの恩師である青山監督が急逝。青山監督はかつて「新しい才能などもう現れないし、新しい映画などもう必要ない。そもそも新しさという言葉にもはや価値を見いだせない。もちろん、それは失望から洩れる嘆息でしかなかった。だが『最後の映画』との出会いという夢をまだ諦められずにいたこともたしかだった。日本映画に現れた、甫木元空という『最後の映画作家』」と甫木元監督を評している。

物語の舞台は、四国山脈に囲まれた高知県。四万十川のほとりに暮らす一家の人々の、幽かな生と確かな死。土地に刻まれた時間の痕跡の物語を描く。これは若くして両親を亡くし、高知県で祖父と暮らす監督自身の現在を半ば投影した物語でもある。

本作には、主演に昨年公開の映画『うみべの女の子』やドラマ『きれいのくに』、『カムカムエヴリバディ』など話題作への出演が相次ぐ青木柚。さらに、俳優のみならず監督、小説家でもある唯野未歩子、シンガーソングライターで俳優としても活躍している前野健太が出演している。

今回公開となったティザービジュアルには、竹崎和征と西村有という2人の画家によって共同制作されたペインティングを起用。こちらはドラマ『先生のおとりよせ』EDテーマとして書き下ろしたBialystocksの現在配信中の新曲「差し色」のジャケットとしても使用されている。特報では高知県四万十川の風景を切り取りながら、青木柚演じる主人公「ノロ」と、唯野未歩子演じる「母」のセリフの一部と、Bialystocksの音楽を垣間見ることができる。

『はだかのゆめ』は、1125日より全国順次公開。