伊藤健太郎、役と自身の境遇重ね合わせ「孤独だと思ってたけど、周りには意外と手を差し伸べてくれる人がいる」

#伊藤健太郎#余貴美子#冬薔薇#小林薫#阪本順治

(C)2022「冬薔薇(ふゆそうび)」FILM PARTNERS

伊藤健太郎主演、阪本順治監督オリジナル脚本による『冬薔薇』が63日より全国公開される。今回、伊藤のインタビュー&メイキングをおさめた特別映像が公開された。

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小林薫と余貴美子は「すごく優しくて本当にお母さんとお父さんという感じ」

今回公開されたのは、本作品の撮影中におさめた、主演・伊藤が撮影への意気込みや名優との共演などを語る貴重なインタビュー&メイキング映像。阪本組の撮影現場を「色々と細かく指導してくださるので、すごくおもしろい」と伊藤が語る。

阪本順治監督が伊藤との話し合いを経て、当て書きした渡口淳というキャラクターについては「10代の時の自分とかぶるので、淳の気持ちがすごくわかる。生きてきた環境は全然違うんですけど、気持ちの部分としては、すごく理解できる部分、寄り添える部分が多いなと思います」と役作りへの自信を覗かせる。

そして、「泥臭くお芝居を続けていきたい。失うものは何もない」と強い言葉で覚悟を示しながら、「今回の現場はスタッフさんもそうですけど、大御所の方や以前お仕事させていただいた方々がたくさんいらっしゃるので、今の自分をよくなったなと思ってもらえるように頑張っていきたい」と意気込みを語る。

淳の父親・義一を演じた小林薫については、「(芝居が)すごく胸に刺さって心に響く。こんな味を出せる役者さんに自分もいつかなれたらいいなと、間近で勉強させてもらいました」と語り、淳の母親・道子を演じた余貴美子とは、カメラのまわっていないところでもたくさん会話をしたようで、「すごく優しくて、本当にお母さんとお父さんという感じだった」と2人との共演を振り返った。

冬に咲く薔薇と書いて、“ふゆそうび”と読む印象的なタイトル。そのイメージは「孤独」でまさに淳のようだと語る伊藤は、「孤独の中でどこかに自分の居場所を探すようなタイトル」と撮影前は感じていたという。

しかし、撮影後にはそのイメージが少し変わったようで、「最初は本当に“孤独”と思っていたんですけど、周りには意外と手を差し伸べてくれる人たちがいる。淳が気づけていないだけで、実はそこまで孤独じゃないんじゃないか。僕自身もそのことに気付かされました」と感慨深げに語る。そして、「ラストカットが象徴している」とも。

本編への期待が高まるインタビュー。ぜひチェックして、劇場に足を運んでみてはいかがだろうか。

『冬薔薇』は63日より全国公開。

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