韓国現代史上に残る悲劇“光州事件”の最中、至るところで目撃された謎の青年は何者なのか!?

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『キム君』『光州5・18』

北朝鮮軍介入説が真実か否かを議論する追跡ドキュメンタリー

映画配信サービス「JAIHO」が、「光州事件・韓国⺠主化運動特集」と題し、5月18日より『光州5・18』、5月27日より『キム君』を配信する。これに先がけて『キム君』の予告編が解禁された。

・ユ・ヨンソク出演作は「オルガ・キュリレンコ、韓国の描かれ方が見もの」

第90回アカデミー賞外国語映画賞韓国代表作に選出され、本国で動員1200万人を突破した『タクシー運転手 約束は海を越えて』(17年)でも描かれた”光州事件”。今回の特集では、商業作品として初めてこの事件をテーマにした『光州5・18』(07年)と、1980年5月に光州の至るところで目撃されていた謎の⻘年に追った日本未公開の追跡ドキュメンタリー映画『キム君』(18年)がラインナップ。

韓国現代史上に残る悲劇“光州事件”から42年。韓国ではしばらく、この事件について語ること自体がタブー視されていたが、近年では書籍や映像などによって情報が少しずつ明らかになり始めた。今回配信が決定した日本未公開作『キム君』もその一端を担っている。本作は北朝鮮軍介入説という新たな視点で事件を取り扱い、「第7回ワイルド・フラワー映画賞」や「第44回ソウル独立映画祭」で大賞を受賞するなど、注目を集めている。

『キム君』は2015年軍事評論家のチ・マンウォンによって北朝鮮特殊軍“第1光殊”(北朝鮮特殊部部隊の軍人)と呼ばれたある⻘年市⺠軍の写真1枚が発端となった。”キム君“と呼ばれた彼は、果たして本当に北朝鮮側の人間だったのか? 市⺠軍たちの証言を通じ、光州事件に関する北朝鮮軍介入説が真実か否かを議論する、興味深い公開手配の追跡ドキュメンタリーだ。

対して『光州5・18』は事件を商業作品として初めて映画化した作品で、韓国で観客動員数730万人を超える大ヒットを記録。ドラマ『王の男』などに出演し日本でも人気の高いイ・ジュンギ、『殺人の追憶』(03年)のキム・サンギョン、韓国の国⺠的俳優と呼び声の高いアン・ソンギら強力なキャスティングで挑んだ本作は、⺠主化を求める学生と戒厳軍との10日間に渡る衝突を描く。当時をリアルに再現し、闇の近代史を初めて真っ向から取り上げた問題作ともいわれている。

『光州5・18』は5月18日より、『キム君』は5月27日より「JAIHO」にて配信される。