ふと走行中のバイクから手を放し、目を閉じる…90年代韓国青春映画の最も記憶に残る名シーン
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『私の頭の中の消しゴム』で人気を確立したチョン・ウソン幻の主演作
チョン・ウソン主演映画『ビート』が2月26日より映画配信サービス「JAIHO(ジャイホー)」で配信される。これに合わせてキム・ソンス監督のコメントつき本編映像が公開された。
日本でも爆発的に大ヒットを記録した韓国映画『私の頭の中の消しゴム』(04年)で、『愛の不時着』ソン・イェジンと共演し、人気を確立したチョン・ウソン。1994年に『KUMIHO 千年愛』でスクリーンデビューを果たし、韓国映画界のトップを走るスター俳優の一人として今もなお活躍している。そんな彼の“幻の主演作”『ビート』から、“90年代最も記憶に残る青春映画の名シーン”と呼ばれる本編映像が公開された。
本作品は、97年のIMF通貨危機が現実となり、混沌の時期を過ごす韓国の若者たちの不安をそのままに描いたかのような青春映画だ。不良同士、仲が良かった高校生ミンとテスは、社会からドロップアウトした後別々の道を歩む。
悪の道を極めようと突き進むテス(ユ・オソン)に対し、心を入れ替え商売の道に進もうとするミン(チョン・ウソン)。そんなミンにとって、運命的な出会いを果たした女性ロミ(コ・ソヨン)だけがたった一つの希望だったが……。
今回公開された本編映像は、人生に夢も希望もなく路頭に迷うミンが、親友テスから譲ってもらった大切なバイクに乗って夜道を走行するシーン。目に涙を浮かべながら前を見つめるミンは、ふと走行中のバイクから手を放し、目を閉じる。まるで人生の悲しみから自らを解放するようなその姿は、まさにこの時代の美しさとスリルを象徴しているよう。人々の心に刻まれるのも納得の名シーンだ。
さらに、本作品のソンス監督からJAIHOでの配信を記念してコメントが到着。日本語での挨拶を披露し、バイクのシーンについて「とても寒い冬に撮ったが、チョン・ウソンさんは勇敢に演じてくれた」と当時のエピソードを明かす。また「俳優たちがまだ20代だったころ、“友人たち”と集まって作った映画だ」「『ビート』を撮影していた時が、私にとって美しく夢のような時代だった」と語る。
『ビート』は2月26日より映画配信サービス「JAIHO」で配信される。
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