家族に伝えられないまま想い合う恋人同士の老女2人…当たり前の日常が崩れ去る彼女たちを襲った“悲劇”とは

#バルバラ・スコヴァ#ふたつの部屋、ふたりの暮らし#マルティーヌ・シュヴァリエ#レア・ドリュッケール#LGBT#LGBTQ#映画

(C) PAPRIKA FILMS / TARANTULA / ARTÉMIS PRODUCTIONS - 2019

93回アカデミー賞国際長編映画賞仏代表および第46回セザール賞新人監督賞を受賞した異色の話題作『ふたつの部屋、ふたりの暮らし』が、48日より全国順次公開される。今回、予告編が公開された。

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実力派女優の圧倒的な演技と秀逸な映像美でサスペンスフルに描き上げた異色の注目作

南仏モンペリエを見渡すアパルトマン最上階、向かい合う互いの部屋を行き来して暮らす隣人同士のニナとマドレーヌは、実は長年密かに愛し合ってきた恋人同士。マドレーヌは不幸な結婚の末に夫が先立ち、子どもたちもいまは独立、家族との思い出の品や美しいインテリアに囲まれながら心地よく静かな引退生活を送っている。2人の望みはアパルトマンを売ったお金で共にローマに移住すること。だが子どもたちに真実を伝えられないまま、時間だけが過ぎていく。そして突如マドレーヌに訪れた悲劇により、2人はやがて家族や周囲を巻き込んで、究極の選択を迫られることになる

2019年トロント国際映画祭のオフィシャルセレクションでワールドプレミアを飾った本作の監督・共同脚本を手掛けたのは、長編監督デビューとは思えない成熟した演出を見せたイタリアの新たな才能フィリッポ・メネゲッティ。2021年に、セザール賞で新人監督賞を受賞、最優秀女優賞、脚本賞へのノミネートを始め、同年のリュミエール賞で、新人監督賞と最優秀女優賞受賞(バルバラ・スコヴァ&マルティーヌ・シュヴァリエがW受賞)の三冠。さらに、アカデミー賞国際長編映画賞ショートリスト(仏代表)に選出、ゴールデングローブ賞非英語映画賞にノミネート、ロッテントマト批評家スコア98%(※127日時点)を記録するなど大絶賛をもって迎えられた話題作だ。

公開となった予告編は、60年代の懐かしのヒット曲「愛のシャリオ」で幕をあける。ローマへの移住計画を目前に控えた2人の幸せな日常は、マドレーヌを突然襲った悲劇により一変。今後のニナとマドレーヌがどうなってしまうのか、また2人がどんな答えを選ぶのかが気になる予告編になっている。

ニナ役に『ハンナ・アーレント』(12年)のバルバラ・スコヴァ、マドレーヌ役にはフランスの名門国立劇場コメディ・フランセーズの団員でもある大女優、マルティーヌ・シュヴァリエ、マドレーヌの娘アンヌ役に『ジュリアン』(18年)のレア・ドリュッケールほか、独仏を代表する実力派女優たちが顔を揃える。

予告編と共に、日本版オリジナルポスターも解禁となった。ニナとマドレーヌが並んで本を読む穏やかな一場面、微笑み合う2人に続き、一人孤独にベンチに座るニナの後ろ姿が並び、「夢にまで見た最期の計画。あたりまえと思っていた日常が消えた。」というキャッチが、幸せな日常から一転、2人の未来に訪れる試練を予感させるビジュアルとなっている。

社会の障壁の中で、愛する人との自由な生活を取り戻すために闘う女性たちを、2大女優の圧倒的な演技と秀逸な映像美でサスペンスフルに描き上げた異色の注目作に期待しよう。

『ふたつの部屋、ふたりの暮らし』は48日より全国順次公開。

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