”国境”という生と死を分ける場所! 侵略、圧政、テロリズムにより数多くの人々が犠牲に

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明確なアイデアも台本もなく現地へ。人との出会いがインスピレーション!

『ローマ環状線、めぐりゆく人生たち』(13年)でベルリン国際映画祭を、『海は燃えている〜イタリア最南端の小さな島〜』(16年)でヴェネチア国際映画祭を制した名匠ジャンフランコ・ロージ監督最新作『国境の夜想曲』が、2月11日より全国順次公開される。今回、ロージ監督が、『バードマンあるいは(無知がもたらす予期きせぬ奇跡)』(14年)『レヴェナント:蘇りし者』(15年)のアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督と対談する動画が到着した。

・2・11公開 ジャンフランコ・ロージ監督最新作『国境の夜想曲』場面写真解禁

『国境の夜想曲』は、ジャンフランコ・ロージ監督が3年以上の歳月をかけて、イラク、クルディスタン、シリア、レバノンの国境地帯で撮影したドキュメンタリー映画。ここでは2001年の9.11アメリカ同時多発テロ、10年のアラブの春に端を発し、最近ではアメリカのアフガニスタンからの撤退と、今に至るまで侵略、圧政、テロリズムにより、数多くの人々が犠牲になっている。

今回の対談はそれぞれの自宅を繋いでオンラインで行われ、マグカップで何か飲み物を飲みながら話を聞く姿など、名監督2人の自室の様子も垣間見える興味深い内容になっている。その冒頭からイニャリトゥ監督は『国境の夜想曲』に賛辞を送る。さらに続けて、イニャリトゥ監督は具体的に『国境の夜想曲』のどこに感銘を受けたのか語り始める。

イニャリトゥ監督が「どうやって今の俳句や詩のような純粋な作風に到達したんですか?」と問うと、ロージ監督は「国境というのは通常分断が生まれる場所ですが、私にとっては出会いの場でした。それがこの映画のはじまりで、明確なアイデアも、台本もなく私はただ現地に行きました。人との出会いが映画のインスピレーションになったんです」と答える。

イニャリトゥ監督はマグカップを時折口に運びながら、まるで生徒のような面持ちでロージ監督の話に聞き入る。その姿が印象的な対談だった。

『国境の夜想曲』は2月11日より全国順次公開される。

INTERVIEW