トランスジェンダー&シスジェンダーのカップルの性を超えた世界に迫る/映画『フタリノセカイ』予告

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(C)2021 フタリノセカイ製作委員会

トランスジェンダーとシスジェンダーにスポットを当てた新作映画『フタリノセカイ』の予告編が解禁された。

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トランスジェンダーの飯塚花笑が監督・脚本

本作は、トランスジェンダーとして葛藤する彼とその彼女(シスジェンダー)の2人の10年間の軌跡を描いたラブストーリー。出会った時から互いに惹かれあった、ユイとトランスジェンダーの真也。恋愛し、いずれ結婚して家族をつくり、共に人生を歩んでいきたいという願いをもつ2人がその願いを叶えるには、ひとつひとつクリアしなくてはならない現実があった。時にすれ違い、別々の道を歩むが再び出会った2人。愛を確かめ合い、ある決断をする。それはもしかすると常識を越えているのかもしれない。だが、安らぎに満ちた2人には、たしかに感じる未来があった…、というストーリーが展開される。

監督・脚本を務めたのは、飯塚花笑(いいづか・かしょう)。自身もトランスジェンダーの彼は、ぴあフィルムフェスティバルPFFアワード2011において自伝的作品『僕らの未来』で審査員特別賞を受賞、国内外で高い評価を受けた。以降は、彼だからこそ描き出せる世界観で映画制作を続けている。

ユイを演じるのは、今年5月に公開した映画『茜色に焼かれる』で強い印象を残した片山友希。ユイは、トランスジェンダーの彼に対し様々な葛藤に揺れつつも、一緒に生き、支えていくことを選択する。

真也役は、『弱虫ペダル』(21年)や『スパイの妻』(20年)など話題の映画やドラマに出演し、人気上昇中の坂東龍汰。真也は、子どもの頃から違和感に感じていた自身の性に対し、向き合い、自分らしく生きていこうとしている。

2人の理解者・俊平を演じるのは、松永拓野。ユイと真也が作りたいと願う家族に欠かせない存在となる。

解禁された予告編は、いろいろな葛藤を抱えた2人がすれ違うものの、確かな愛とその先に続く希望に向けて「ただ一緒にいたい」と進む思いが切り取られている。予告編後半に流れるのは、本作のために書き下ろされた3ピース・ロックバンド「秀吉」の「ひだまりのいろ」。彼らの優しさと力強さを兼ね備えた歌声、独特な歌詞世界が本作を包み込む。

『フタリノセカイ』は2022年1月14日より全国順次ロードショー。