前編/多部未華子が昭和歌謡を熱唱! 人気韓流映画のリメイク作『あやしい彼女』

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『あやしい彼女』
(C)2016「あやカノ」製作委員会 (C)2014 CJ E&M CORPORATION
『あやしい彼女』
(C)2016「あやカノ」製作委員会 (C)2014 CJ E&M CORPORATION

『舞妓Haaaan!!!』『謝罪の王様』などのヒットで知られる水田伸生監督の最新作『あやしい彼女』の公開がスタートした。主演の多部未華子がバンドのヴォーカルとして初めて本格的に歌に取り組んだ作品で、「こんなに歌える人だったの?」と思わず驚いてしまう見せ場がいくつも用意されている。劇中歌のプロデュースは小林武史が担当しており、ファンタジーとコメディをベースにしながら、音楽映画としても見応えのある作品に仕上がっている。

原作は2014年の韓国映画『Miss Granny』。同年に日本でも『怪しい彼女』の邦題で公開され、当コラムでも取り上げている(「韓国音楽界の新しい潮流を示す?『怪しい彼女』の懐かしくて新しい音楽」https://www.moviecollection.jp/wp/news/detail.html?p=7096)。

近所の人たちだけでなく家族からも煙たがられている70代の毒舌おばあちゃんが、ある出来事をきっかけに突然20歳に逆戻り。子育てに追われて好きなことが何ひとつできなかった青春時代を取り戻すため、彼女は(素性を隠して)自分の孫がやっているバンドで歌を歌い始める。その類い稀な歌の上手さで瞬く間にバンドはメジャー・デビューへの階段を駆け上がるが、彼女の身体は少しずつ70代に戻り始め……。

プロットは『Miss Granny』の世界観を忠実に踏襲しながら、舞台を日本に移し、人物設定などを少しだけアレンジ。73歳の瀬山カツを倍賞美津子、20歳に若返って大鳥節子と名乗るカツを多部未華子、カツの実の娘でシングルマザーの瀬山幸恵を小林聡美、その息子でカツの孫にあたるバンドマンの翼を北村匠海が演じている。ほかにも節子の歌の才能を見出す音楽プロデューサー役の要潤、カツに恋心を抱き続けている幼なじみ役の志賀廣太郎、謎の写真館店主役の温水洋一など、豪華な顔ぶれが脇を固めている。(後編へ続く…)

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