後編/女子も萌える自転車競技アニメ『弱虫ペダル』、スポ根だけどヲタクな主人公の活躍に熱くなる!

#元ネタ比較

レース展開がさすが! 伏線回収も嬉しい

(…中編より続く)自転車競技に熱い青春をかける高校生たちを描いて大人気のスポ根漫画「弱虫ペダル」。舞台版もテレビアニメシリーズも好評な作品の映画版オリジナル『劇場版 弱虫ペダル』のDVD、Blue-rayが発売となる。

原作者が描き下ろしたオリジナルストーリーによる本作は、激闘のインターハイの後日譚的なエピソードとして熊本を舞台にした選抜校レースが描かれる。レースがスタートし、ギャラリーから「え? あのメガネの小さい子が!?」と小野田のインハイ結果に驚く様子が小気味よくて気分は上昇。「天草の直線にも鬼が出る!」と個人的な推しキャラ・箱根学園の新開の見せ場にもテンション上がる!

しかし、巻島との離別で心にぽっかり空いた穴と、巻島がいないために山を単独で任されたプレッシャーで、やはり小野田が不調になって1日目が終わり、見ている側も急降下。ただ、夜、2年生の手嶋が小野田に声をかけてやり、それを3年生の金城が見守り、世代が交代していく姿にジーン。

さて、2日目もやはり小野田は不調のままなのか? 巻島は姿を見せることはないのか? 思わず喪失感で道路に横たわって「巻ちゃんといきなり団子食べたかったな〜」とつぶやくライバルの東堂はどうなる? 

このあとのレース展開はさすが! 弱ペはどの地点でどのチームが勝って、最終的にどこが勝つのか、レース展開もよく考えられていて 唸らせられる。インハイでは彼が勝ったけど、今回はアイツが勝って、でも事実上は……うーん、うまい! あと、総北高校のテーマソング(?)、劇中アニメ『ラブヒメ』の主題歌「恋のヒメヒメぴったんこ」も総北メンバーが熱唱してくれて嬉しい! 渋いキャプテンの金城のみならず、アニメには照れがあってついてこれなかった彼まで歌うなんて!

エピローグのカットではファンのツボをくすぐる泣き笑いシーンが満載。女子に一番人気の箱学の荒北と広島呉南の待宮のべプシの小ネタも伏線回収されるのには笑った。そして、もちろん最後のお約束のおまけシーンもあって、胸が熱くなる。「言わねばならんな、巻ちゃんフォーエバーと!」と心の中で叫んでしまった。テレビアニメシリーズ第3期も制作が決定し、今から待ち遠しくてたまらない!(文:入江奈々/ライター)

入江奈々(いりえ・なな)
1968年5月12日生まれ。兵庫県神戸市出身。都内録音スタジオの映像制作部にて演出助手を経験したのち、出版業界に転身。レンタルビデオ業界誌編集部を経て、フリーランスのライター兼編集者に。さまざまな雑誌や書籍、Webサイトに携わり、映画をメインに幅広い分野で活躍中。

『劇場版弱虫ペダル』DVD、Blue-rayは2月17日より発売される。

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