『スター・ウォーズ』連勝を阻止したのは小栗旬主演作! では、スピルバーグ作品に勝った「怪異の物語」とは?

#映画興収レポート

『信長協奏曲(のぶながコンツェルト)』
(C)石井あゆみ/小学館 (C)2016 フジテレビジョン 小学館 東宝 FNS27社
『信長協奏曲(のぶながコンツェルト)』
(C)石井あゆみ/小学館 (C)2016 フジテレビジョン 小学館 東宝 FNS27社

1月公開作の1位は『信長協奏曲(コンツェルト)』。23日から公開されたこの作品は、初日2日間で興収6.2億円を上げ、週末興行ランキングでは、今年に入り3週連続で1位を獲得していた『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』を止めた。

世界を視野に巨額投資。Netflixが牽引する米国ドラマの最新事情

主演の小栗旬はテレビや雑誌など110の番組や媒体で大宣伝を展開。公開直前は21日深夜のスポーツ番組に始まり、ほぼ徹夜で22日早朝5時からフジテレビ系情報番組を電波ジャック。大トリの『みんなのニュース』では天気予報をリポートしたほど。初日の舞台挨拶で小栗は、「嫌だって言わないとこんなにいろいろやらされる」と苦笑いしていた。

2位は『傷物語<I 鉄血編>』。西尾維新の人気ライトノベル『傷物語』をアニメーション映画化する3部作の第1部。瀕死の吸血鬼を助けて吸血鬼体質となった高校生・阿良々木暦と彼を取り巻く少女たちの周囲で起こる怪異現象を描く。上映スクリーン数108と少なめながら、根強いファンを集めてスマッシュヒットとなった。

3位は『ブリッジ・オブ・スパイ』。米ソが一瞬即発の冷戦状態にあった1957年を舞台に、米国の刑務所にいるソ連のスパイと、ソ連に捕らえられた米国人スパイの交換の交渉を任された弁護士の実話を描くスティーブン・スピルバーグ監督作。アントニオ猪木や情報番組などでも活躍する弁護士の菊地幸夫氏、菊間千乃氏、八代英輝氏をトークショー付の試写会に起用してメディア露出につなげた。

ちなみに、正月映画の興行成績トップ3(1月23日時点)は次のようになっている。

1位『スター・ウォーズ フォースの覚醒』96億円
2位『映画 妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!』51億円
3位『orange-オレンジ-』29億円

トップ2は映画関係者の予想通りだが、大健闘したのが『orange-オレンジ-』だ。人気少女マンガを土屋太鳳と山崎賢人で映画化した青春ラブストーリーだが、最近は少女マンガの映画化にヒット作が相次いでいる。『ホットロード』(24.7億円)、『アオハライド』(20億円)、『ストロボ・エッジ』(23億円)、『ヒロイン失格』(25億円)。『orange-オレンジ-』はこれらを上回る成績で、少女マンガ映画化ブームはしばらく続きそうだ。(文:相良智弘/フリーライター)

[1月公開作ランキング]
1位『信長協奏曲(コンツェルト)』6.2億円
2位『傷物語<I 鉄血編>』6億円
3位『ブリッジ・オブ・スパイ』5.7億円
(1月24日時点。ムビコレ調べ)

相良智弘(さがら・ともひろ)
日経BP社、カルチュア・コンビニエンス・クラブを経て、1997年の創刊時より「日経エンタテインメント!」の映画担当に。2010年からフリー。

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