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(2015年 12月 25日)

前編/元宣伝ウーマンが勝手にランキング! 2015年公開作品で印象に残った洋画の邦題

『前編/元宣伝ウーマンが勝手にランキング! 2015年公開作品で印象に残った洋画の邦題』
「頭の中」の出来事ということがよく分かる邦題『インサイド・ヘッド』
(C) 2015 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

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[ムビコレNEWS]  みなさんは、映画を選ぶときに何を基準に選んでいますか? お気に入りの監督や俳優、もしくは好きなジャンルで決めているという人も多いかもしれません。一方で、作品の“顔”とも言えるタイトルに惹かれて選んでいる人も大半で、作品選びにおいて、実はタイトルが与える影響はとても大きいはず。

ただし洋画の場合、邦題は“英語をそのままカタカナ表記”か“日本語に直訳”だけとは限らないことを知っていますか? 作品のターゲットやイメージ、日本での事情など、さまざまな要素を含めて決められている邦題。映画宣伝においては、邦題決定は非常に重要で、“宣伝のスタート”でもあります。残念ながら採用されたことはありませんでしたが、私が映画宣伝マンだった頃には、邦題の候補案をいくつも考えました。

そこで今回は、「きっとこんな理由からこの邦題になったのだろう」と元宣伝マン目線で勝手に想像しつつ、2015年に印象に残った邦題を原題と比較しながら自分的トップ10をご紹介したいと思います。

●10位-6位
英語風だけど英語じゃないタイトルも!

10位:『カプチーノはお熱いうちに』(原題:Allacciate le cinture)
仕事も家庭も順風満帆だった女性がある問題に直面することで、“いまを生きる大切さ”を考えさせられる女性のための人生讃歌ともいえる1本。
イタリア語で「シートベルをお締めください」という意味を持つインパクトのあるタイトルは、直訳のままだとまるで何かの乗り物の映画のような印象も……。しかし、そこには「思いがけず起きる人生の乱気流に遭遇したとき、シートベルトを締めて心の準備をし、しっかり生きなければならない」という監督の思いが込められており、作品の内容ともリンクしていて、個人的には好きな原題のひとつです。
上記のような監督のコメントを聞けば納得のタイトルですが、それよりもカプチーノでイタリア映画であることを匂わせ、「カプチーノも、いのちもお熱いうちに」というキャッチコピーにぴったりの女性向けタイトルに変更しています。
ただし、個人的に気になってしまったのは、日本のカプチーノと違い、本場イタリアのカプチーノは熱々ではなく、ぬるめが一般的。そのため、この邦題は日本だからこそ通用するタイトルかもしれません。

9位:『マジック・イン・ムーンライト』(原題:Magic in the Moonlight)
ウディ・アレン監督最新作で、コリン・ファースとエマ・ストーンの共演でも話題となったこちらの作品。一見、英語のタイトルをそのままカタカナにしているようですが、よく見ると「the」が抜けています。
このように、冠詞や前置詞を外したり、複数形を単数形にしたりすることは以前からよくあるパターンのひとつ。確かに、読みやすくはなるのですが、時には言いやすさだけにひっぱられ、文法的に間違っていることも……。
日本人が英語を勉強するときに間違えやすい部分でもあるだけに、こういうことの積み重ねがさらなる誤解を生んでいるのかもしれません。インターナショナルな現代においては、カタカナ表記にする場合、そのままでもいいような気が最近はしています。

8位:『きみといた2日間』(原題:Two Night Stand)
ネット恋活で知り合ったある男女を描いたラブストーリーは、一夜限りの関係のつもりが、あるハプニングによって2日間を一緒に過ごすことになる2人を描いた物語。
英語で一夜限りの関係を意味する「One Night Stand」を文字って作られたこの作品の原題は「Two Night Stand」。英語だと面白さが伝わるかもしれませんが、日本語でこれを直訳してもいまいちニュアンスが伝わりづらいところ。
しかし、『きみといた2日間』とすれば、よりロマンチックな感じが出て、一気にクリスマスシーズンにぴったりのラブストーリーに大変身! さらに、“ネット恋活”というイマドキの言葉と共に、多くの女性の興味を引くこと間違いなしのタイトルと言えるかもしれません。

7位:『I LOVE スヌーピー THE PEANUTS MOVIE』(原題:The Peanuts Movie)
35年ぶりの劇場版作品となった本作に登場するのは、日本でのブランド認知度97%という驚異的な人気を誇るスヌーピー。しかし、誕生から65周年となる名作コミック『ピーナッツ』の主人公が実はチャーリー・ブラウンであることを知らない人も意外と多いはずです。
実際、スヌーピーの人気は本国アメリカより日本の方が上だとも言われており、コミックのタイトルである『ピーナッツ』だけでは、スヌーピーの映画であることが伝わりにくく、スヌーピー好きを確実に取り込むためには、タイトルにスヌーピーの名前は必要不可欠だったと思われます。
そのため、タイトルでもスヌーピーだけをカタカナ表記にして強調。結果、チャーリー・ブラウンにとっては残念ですが、スヌーピーが主人公だという勘違いが日本でまだまだ浸透し続けそうです。

6位:『インサイド・ヘッド』(原題:Inside Out)
ディズニー映画『アナと雪の女王』の原題が『Frozen』であることを知っている人はいるかと思いますが、実はこちらのディズニー/ピクサー映画『インサイド・ヘッド』も原題と違っているのです。
大幅な変更ではなく、「裏返し」という意味の『Inside Out』からたった一つ単語を変えただけですが、それによって、「頭の中」の出来事というのが大人だけでなく、ターゲットの子どもにもわかりやすくなっていると思います。(後編へ続く…)(文:志村昌美/ライター)

後編/元宣伝ウーマンが勝手にランキング! 2015年公開作品で印象に残った洋画の邦題

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