是枝裕和監督とオダギリジョーがトロント映画祭に登壇、絶賛の嵐!

『空気人形』上映後のティーチインを行うオダギリジョー(左)と是枝裕和監督(右)
『空気人形』上映後のティーチインを行うオダギリジョー(左)と是枝裕和監督(右)

9月13日の午後9時(現地時間)にトロント国際映画祭の「マスターズ」部門で『空気人形』が公式上映され、現地入りしていた是枝裕和監督とキャストのオダギリジョーが、総立ちで絶賛する300人の観客を前に、ティーチインを行った

前日までにチケットは完売。キャンセル待ちに長蛇の列ができるなど、大いに注目されている様子。会場となったSCOTIABANK THEATRE 2では通路に座って観賞する観客もおり、また同映画祭に参加していた役所広司の姿も見受けられた。

司会者から「トロントで最も愛されている日本人監督」と紹介された是枝監督は、「不思議なファンタジーで、人間ではないものが主人公になっています」と映画について説明。これまでの作品とは違う印象を抱くかもしれないが、共通する部分も多いと語った。

人間の心を持ってしまった人形が主人公で、主演は韓国人女優ペ・ドゥナ。「日本語ができなくてもお願いできる役だと思い、大ファンだったペ・ドゥナに、ダメもとでお願いしてみようと手紙を書き、実現しました」と製作過程を振り返り、「とても幸せなコラボレーションでした」と話していた。

一方、「今回、初めて是枝さんとお仕事させていただいた」というオダギリ。実は『狼災記(The Warrior and the Wolf)』で参加していたのだが、「実はこの映画に出ていまして、多分、気づかない方もいるんじゃないかと思いますが、人形を作る生みの親の役をやりました」と自らの役について語った。そんなオダギリについて是枝監督は、「大好きな役者さんなので、今日は来てくれて本当に嬉しい。出番はそんなに多くないんですが、これはオダギリさんでないとできない役で、彼がOKしなかったらこの役はなくなっていたんじゃないか」と話していた。

『空気人形』は9月26日より渋谷シネマライズほかにて全国順次公開される。

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