三池崇史監督がカンヌ国際映画祭での思い出振り返る/『藁の楯 わらのたて』イベント

永山絢斗(左)と三池崇史監督(右)
永山絢斗(左)と三池崇史監督(右)
永山絢斗(左)と三池崇史監督(右)
永山絢斗(左)と三池崇史監督(右)

『藁の楯 わらのたて』のブルーレイ&DVDリリースを記念した特別試写会が9月19日にスペースFS汐留で行われ、本作で刑事役を演じた永山絢斗と三池崇史監督が登壇した。

[動画]『藁の楯 わらのたて』予告篇

同作は、孫娘を殺された政財界を牛耳る大物・蜷川が、犯人である人間の屑・清丸を殺せば10億円の謝礼を払うという新聞の全面広告を出すところから幕を開ける。これに身の危険を感じた清丸が自首。身柄が警視庁まで護送されることになり、5人の精鋭が護衛のために派遣されるが、10億円という高額謝礼とターゲットが「人間の屑」であることから、すべての日本国民が清丸の殺害を実行してもおかしくない状況におかれるというもの。

今年5月にはカンヌ国際映画祭のコンペティション部門にも選出され、監督と主演の大沢たかお、松嶋菜々子がカンヌを訪れている。そのときの映像を見ながら三池監督は、「大沢さんも松嶋さんもスタイルが良くて背が高いから、自分が捕獲された宇宙人みたいだった。松嶋さんのドレスの裾が長かったから、裾のサバキ担当だった」と振り返ると、「ここまできて緊張してたら損なので、お客さんとどうやったら楽しめるかなと思っていた。映画の上映が終わったときは、どういう反応されるか非常にドキドキした」と当時の心境を明かした。

一方、カンヌには行けなかった永山は、映像を目の当たりにし「見てるだけで緊張しました。この場に立っているだけで緊張しているのに……すごいです」と語ると、「いつかはカンヌに行ってみたいです。(カンヌに)行きたかったぁ……」と本音を吐露。

本作で、三池監督作への初出演をはたしたことについては「すごい緊張感の中で毎日仕事をしていました」と語り、「スタッフ含め、みなさんプロ。とても質のいい現場を体験でき、普段より集中できました。移動時にグリーン車のチケットをもらえたことが嬉しかったです」と笑顔で話した。

また三池監督は、本作でリアリティを追求し、海外で新幹線を借り切って撮影を行ったことについて「たぶん、映画監督でもある原作者の木内さん(「ビー・バップ・ハイスクール」の木内一裕)が自分で撮りたかったと思う。(木内が)日本の映画人の常識を壊すために作ったものだと思う。その思いに賛同して新幹線のシーンを撮った。諦めなかった結果、台湾に行くことになった。やろうと思えば本当は何でもできる。常識を越えられないのは自分たちの問題。これからも諦めちゃいけないと思うと、大変な仕事だなぁと思った(笑)」と語っていた。

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