アンジェリーナ・ジョリーが国連大学で性暴力根絶を訴えスピーチ、緒方貞子とも交流

緒方貞子(左)とアンジェリーナ・ジョリー(右)
緒方貞子(左)とアンジェリーナ・ジョリー(右)
緒方貞子(左)とアンジェリーナ・ジョリー(右)
国連大学でスピーチするアンジェリーナ・ジョリー
自身の初監督作『最愛の大地』ポスターを背にしたアンジェリーナ・ジョリー
『最愛の大地』
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トップ女優として活躍する一方、国連難民高等弁務官事務所の親善大使としても精力的に活動するアンジェリーナ・ジョリーが、7月29日に東京・渋谷にある国連大学で緊急スピーチを行った。

アンジェリーナ・ジョリー、初監督作が盗作疑惑で訴えられるも勝訴の見込み

今夏の話題作『ワールド・ウォー Z』に主演し、プロモーションのために来日したパートナー、ブラッド・ピットと共に来日したアンジー。ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争での悲劇を描いた自身の初監督作『最愛の大地』の公開を控えている彼女は、映画のテーマでもある性暴力の根絶を訴えた。

アンジーはスピーチで戦争における性暴力根絶のための活動をスタートさせたことを明かし、4月に行われたG8会合で約束された性暴力根絶のための合意形成において日本が重要な役割を果たしたことにも言及。「しかし、これはまだ始まりにすぎません。私たちの目標は、かつてのボスニア、そして現在のコンゴやシリアのように、性暴力を戦闘の手段として使い、処罰を逃れるという状況が世界で起きることを、これ以上絶対に許さないことです。(中略)力を合わせれば、こうした悲劇を2度とくり返させないことができます。 過去を変えることはできませんが、未来はそう、私たちの自由になるのです」と語った。

この日は第8代国連難民高等弁務官である緒方貞子前国際協力機構理事長も出席。アンジーの行動を称えると同時に、昨年、紛争終結後から時を経たボスニアを再び訪れたことも明かし、まだまだ問題が山積していると説明。日本人をはじめ、世界の様々な人々がお互いに協力し助け合っていくことの重要性を語った。

『最愛の大地』はセルビア系ボスニア人とムスリム系ボスニア人のカップルが紛争によって引き裂かれ、悲劇に見舞われる様子を描いた作品。8月10日より新宿ピカデリーほかにて全国公開される。

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