カンヌ映画祭で5分間の拍手喝采に大沢たかお、松嶋菜々子が感無量/『藁の楯』

大沢たかお(左)と松嶋菜々子(右)
大沢たかお(左)と松嶋菜々子(右)
大沢たかお(左)と松嶋菜々子(右)
レッドカーペットに登場した3人。左から大沢たかお、松嶋菜々子、三池崇史監督
公式上映後の様子。左から松嶋菜々子、三池崇史監督、大沢たかお、

現在開催中の第66回カンヌ国際映画祭で『藁の楯 わらのたて』の公式上映が5月20日の22時30分(現地時間)から行われ、キャストの大沢たかお、松嶋菜々子と三池崇史監督が登場。上映後は約5分間に渡るスタンディングオベーションが沸き起こり、大沢と松嶋は感無量の様子だった。

大沢たかお、松嶋菜々子がカンヌ参加! 公式会見では社会正義について意見述べる

上映前にはレッドカーペットも歩いた3人。会見、上映と重要イベントが目白押しだったためかまだ実感が湧かない様子で「レッドカーペットを歩くこと自体が既に現実感がなかった」と松嶋。この体験が役者人生に与える影響を聞かれると、 三池監督だからこそカンヌに連れて来ていただけたと思いますし、とてもラッキーだったと思います」と監督に感謝。大沢は「やはりこういうところに呼んでいただけると、これほどドキドキすることはないので、また来られる機会があればいいなと思います」と興奮を語った。

「正義のためなら殺人を犯してもいいのか」というテーマに踏み込んだ本作。海外メディアからは「ハリウッドリメイクされそうな作品」「モラルを考えさせられる」などの感想が寄せられ、イギリスのBBCニュースでは「ドラマチックで緊張感が素晴らしい」と大絶賛されている。これら海外の反応について聞かれると「日本で受ける取材とニュアンスがかなり違う感じで面白かった」と文化の違いを感じた様子の大沢。松嶋は「日本社会のルールや原理に対しての考え方が(海外とは)違うので、映画に対しても受け止め方が違うのかなと思いました」と語った。

カンヌでは『一命』に続き2度目のコンペティション参加となる三池監督。日本映画の海外進出について聞かれると「日本映画だからと特に意識することはないのかな。海外からどう見られるかは自分ではコントロールできないこと。だからそこに余計なエネルギーを使うよりも、自分たちなりに作った方が、映画の強さが生まれると思う」と流されない姿勢を見せた。

『藁の楯 わらのたて』は新宿ピカデリーほかにて全国公開中。

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