神秘の猫パワーも、星野真里の羞恥心には勝てず

「私は猫ストーカー」初日舞台挨拶より。左から鈴木卓爾監督と猫のタラオ、星野真里、浅生ハルミン
「私は猫ストーカー」初日舞台挨拶より。左から鈴木卓爾監督と猫のタラオ、星野真里、浅生ハルミン
「私は猫ストーカー」初日舞台挨拶より。左から鈴木卓爾監督と猫のタラオ、星野真里、浅生ハルミン
「私は猫ストーカー」より。
(C) 2009 浅生ハルミン/「私は猫ストーカー」製作委員会

7月4日シネマート新宿にて『私は猫ストーカー』の初日舞台挨拶が行われ、主演の星野真里、原作者の浅生ハルミン、監督の鈴木卓爾、さらに、助演猫のタラオも星野に抱かれて登壇した。

『私は猫ストーカー』はイラストレーター浅生ハルミンの同名エッセイを映画化したほんわかムービー。「雑誌のささやかなコーナーで書いていたエッセイが映画化されると聞いてビックリした」と振り返る浅生は、「家からフラ〜と出て行く猫を見て、そう言えばついて行ったことがないなという単純な発想からスタートした」と猫ストーカーをはじめたきっかけについて明かしていた。

その猫ストーカーである主人公を演じた星野は、「ぬくもりのある“猫”という単語と、怪しげな“ストーカー”という単語の組み合わせが、おもしろいと思ったのが最初」と、本作との出会いを語り、役作りについては「作ったというより、“猫ストーカーの心得”を読んで、自分なりの解釈で、忠実に実行してみました」と話していた。

矢口史靖監督の盟友として知られ、これが長編デビュー作となる鈴木監督は、「動物がかわいいことをテーマに撮るのではなく、猫を通して、人間だけのドラマでは見えてこない部分を描けたらと思い、大胆かつ繊細に作りました(笑)」と、映画のこだわり部分について語っていた。

また、鈴木監督は、浅生と面識のある人がこの映画を見て、「星野演じるハルと浅生がすごく似ている」と話していたことを明かすと、浅生は「光栄です」とひとこと。さらに「猫には誰をも四つん這いにさせてしまうような神秘的な力があると思う」(浅生)と話した。

これを受け、司会者が「誰をも四つん這いにさせると言ってますが、星野さんはどう?」と振ると、「私は、もう少し羞恥心があるので、人目が気になります」と答え笑いを誘い、和やかなムードの中、舞台挨拶が終了した。

『私は猫ストーカー』はシネマート新宿ほかにて、全国順次公開中。

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