田原総一朗「今のテレビや新聞を信用してはいけない」と日本のメディアをバッサリ!

「今のテレビや新聞を信用してはいけない」と日本のメディアをバッサリ切り捨てる田原総一朗
「今のテレビや新聞を信用してはいけない」と日本のメディアをバッサリ切り捨てる田原総一朗
「今のテレビや新聞を信用してはいけない」と日本のメディアをバッサリ切り捨てる田原総一朗
堤未果(左)と田原総一朗(右)

戦後、時代の局面でシャッターを切り続けてきた伝説の報道写真家・福島菊次郎を追ったドキュメンタリー『ニッポンの嘘 報道写真家 福島菊次郎90歳』。この映画が8月4日に公開初日を迎え、同日にジャーナリストの田原総一朗と堤未果を迎えたトークイベントが銀座シネパトスで行われた。

[動画]『ニッポンの嘘 報道写真家 福島菊次郎90歳』予告編

福島菊次郎について田原は「福島さんは中村杉松さんという被爆者の方の写真を撮ろうとしたとき、睨みつけられて撮れないのに、毎日中村さんのもとへ通ったところがすごい。それに年金をもらわず、国からの援助を一切受けずに生活を続けていて、その一貫した姿勢を見ると、自分自身が恥ずかしくなる。僕なんてブレっぱなしですからね(笑)」とコメント。

今の日本のメディアについては「無難な報道をするようになった。今のテレビや新聞を信用してはいけない。政治家が言ったことを報告するだけの発表報道しかしていないからね。そういう手を抜いている人がいてくれるおかげで、僕たちの商売が成り立っているんだけれど」とバッサリと切って捨てた。

一方、堤もメディアに関して「3.11後のマスコミは嘘ばっかり伝えている。自分たちで国の政治がどう動いているかをしっかり見ていないと、いつの間にか法律が変えられてしまっても気付けない。政治から目を離してはいけないということを、『ニッポンの嘘』を見てより強く感じました」と話していた。

また、弱者のために寄り添うということについて田原は「『弱者のため』と言って政治をしてきた人が歴史上の人物で2人います。ヒトラーとスターリンです。本当の意味で弱者のために寄り添うためには、福島さんのように権力を持たないことが大事。今のジャーナリズムはみんな権力に迎合してしまっているからいけない」と警鐘を鳴らしていた。

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