いとうせいこうが注目若手・石井裕也監督を大絶賛!

石井裕也監督(左)といとうせいこう(右)
石井裕也監督(左)といとうせいこう(右)

映画界の注目を集めている期待の若手監督・石井裕也。現在公開中のその最新作『あぜ道のダンディ』のトークショーが7月9日にテアトル新宿で行われ、石井監督といとうせいこうが登壇した。

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[動画]『あぜ道のダンディ』予告編

『あぜ道のダンディ』は、冴えない青春時代を送った50歳のオヤジ2人の姿を通じて「ダンディズム」を描いた作品。以前から石井監督の才能に注目していたといういとうは、「この映画では、『親子が自然に似通ってしまう』……いわばカルマについて考えさせられました。1パターンの親子を描いたら、その祖先まで見えてくる、いわば人類感ですよ! その壮大さには驚きました」と絶賛。また「DNA、カルマはおそろしい。でも、そこにおかしみがあるという映画だと思った」と感想を述べた。

一方、石井監督は「もしも震災がなかったとしても、日本は落ちていっていたと思う。そんなときこそ、個人の倫理観や誠意が問われる。そこを直視できるようになったから、この映画が撮れた。日本経済が発展過程で失ったものを見直す必要があるんじゃないかと思うんです。それで、“粋”をテーマにした映画を撮りました」と話していた。

『あぜ道のダンディ』はテアトル新宿ほかにて全国順次公開中。

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