ハッピーバースデーの大合唱に涙!? 『JUNO/ジュノ』初日舞台挨拶

6月14日、『JUNO/ジュノ』の初日1回目の上映後に、監督のジェイソン・ライトマン、脚本のディアブロ・コディ、製作総指揮のダニエル・ダビッキの3人による舞台挨拶が、東京日比谷のシャンテシネで行われた。

キャストや監督が日本にいる邦画と異なり、洋画で初日に舞台挨拶が行われるのは珍しいこと。3人は満員の劇場に笑顔で登場。脚本のディアブロが「まさか日本で上映されるとは思ってもいなかったのでワクワクしてます」と言えば、監督のジェイソンは「映画のために朝8時に起きて来てくるなんて、本当に信じられない。そういう意味でもワクワクしてます」と茶目っ気たっぷりに語る。

『JUNO/ジュノ』はアカデミー賞で、作品、監督、脚本、主演女優の主要4部門にノミネート。見事、脚本賞に輝いた作品。低予算映画として、全米7スクリーンで封切られたものの、その後、口コミで人気が高まり、2000スクリーンを超える拡大公開となった。その原動力となったのが、ディアブロの書いた脚本だ。

ジェイソン監督は「最初に脚本を読んだときは本当にビックリした。知的で、面白くて、大声で笑っちゃったよ。だから、この脚本を自分が監督しなかったら、一生自分のことを怒るだろうなって思ったんだ」とベタ褒め。「でも、読んだ後に『一体、ディアブロ・コディって誰だ?』って思ったけどね」と笑いを取ることも忘れない。

製作総指揮のダニエルも「今までで最高な、スペシャルな脚本だと思った。出演してくれた役者もみな、そう感じてくれたと思う」と脚本の魅力を語った上で、「スペシャルに感じた人が集まり、スペシャルにできあがったので、みなさんにもスペシャルだと感じてもらえいたい」と客席にアピール。

当のディアブロは、アカデミー脚本賞を穫った感想も含め、「私の脚本が映画になっただけでも非常に光栄なのに、まさかアカデミー賞まで穫れるなんて、本当に自分の人生の中で、最良の年でした」と話す。

実はこの日は、そのディアブロの30歳の誕生日。サプライズで客席から「ハッピーバースデートゥーユー」の歌のプレゼントが。大合唱にディアブロは、涙声(?)とも思える声で「本当にありがとう。こんなにたくさんの方がハッピーバースデーを歌ってくれたことは、これまでの人生の中でありません。(次の作品で)また、ぜひ来日したいです」と語っていた。

(写真左:脚本のディアブロ・コディ、同右:監督のジェイソン・ライトマン)

『JUNO/ジュノ』作品情報
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