角川春樹最後の監督作品に薬師丸ひろ子と渡辺典子が出演!

#角川春樹

『みをつくし料理帖』に出演する薬師丸ひろ子(右)と渡辺典子(左)
(C)2020映画「みをつくし料理帖」製作委員会
『みをつくし料理帖』に出演する薬師丸ひろ子(右)と渡辺典子(左)
(C)2020映画「みをつくし料理帖」製作委員会
『みをつくし料理帖』に出演する薬師丸ひろ子(右)と渡辺典子(左)
(C)2020映画「みをつくし料理帖」製作委員会
『みをつくし料理帖』に出演する薬師丸ひろ子
(C)2020映画「みをつくし料理帖」製作委員会
『みをつくし料理帖』に出演する渡辺典子
(C)2020映画「みをつくし料理帖」製作委員会

角川春樹の生涯最後の監督作品で、松本穂香が主演をつとめる映画『みをつくし料理帖』に、薬師丸ひろ子と渡辺典子が出演していることがわかった。2人は原田知世とともに、角川映画の歴史において“角川3人娘”として一世を風靡した女優たちである。

『みをつくし料理帖』に出演する薬師丸ひろ子と渡辺典子のアップ写真

薬師丸は、『野性の証明』(78年)の長井頼子役オーディションで選ばれ、スクリーンデビューをはたし、その後、1981年に角川春樹が製作した『セーラー服と機関銃』に主演。映画のタイトルと同名の主題歌も大ヒットとなり、一躍時の人となる。

一方、渡辺は82年4月、齋藤光正監督の映画『伊賀忍法帖』のヒロインオーディションでポスト薬師丸ひろ子を決める「角川映画大型新人女優募集」でグランプリを受賞し、芸能界デビュー。その後は、薬師丸、原田とともに1980年代の角川映画を担う存在となった。

そんな2人が、角川春樹最後のメガホン作『みをつくし料理帖』に特別出演する。薬師丸が演じるのは、藤井隆扮する戯作者・清右衛門の妻・お百。清右衛門がしげく足を運ぶ「つる家」に一緒に訪れ、食を楽しむシーンに登場する。渡辺は「つる家」の客・お満を演じ、つる家の常連客とともに主人公・澪の料理を楽しむ和やかなシーンに登場している。

本作出演に薬師丸は「角川春樹監督は、女優という仕事に導いて下さった方です。『みをつくし料理帖』、角川さんの監督作品でもあり、ぜひ参加させて頂きたいと思いました。角川春樹さんは、私が子供の頃からいつも温かく見守ってくださっている存在です。本作では藤井隆さん演じる清右衛門の妻を演じましたが、喧嘩しながらも仲の良い夫婦を工夫しながら楽しく取り組ませて頂きました。本作が描く時代、そして人と人の繋がりが心に残る作品になるのではないかと思います」。

渡辺は「角川春樹監督とは、30年ぶりでしょうか。とても懐かしかったです。昔、角川春樹事務所で一緒だった野村宏伸さんとも久々にご一緒し、ワンシーンでしたが多少アドリブを入れたりしながら楽しい撮影現場でした。本作は時代劇ではありますが、親しみやすいイメージの作品だと思います」と、それぞれコメント。

角川監督は「薬師丸ひろ子は、『キャバレー』以来の出演。『みをつくし料理帖』での出演シーンは、3シーン。戯作者・清右衛門の妻・お百を演じた。彼女の撮影がクランクアップを迎え、花束の贈呈をしたときに号泣した姿をみて、彼女が13歳で出会った頃の姿を思い出し、私も感慨深いものがあった。渡辺典子は16歳でデビューしてから、演出家として彼女に向き合ったのは今回が初めて。ワンシーンだけだったが、私が想像した以上の演技を見せてくれた。2人とも特別出演ということだったので、出演シーンを増やすことは叶わなかったが、もっとシーンを増やしたいと思うほど、しっかり演じてくれてよかった」と感想を述べている。

『みをつくし料理帖』は10月16日より全国公開となる。

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