【独女のお勧め】ひねくれ独女にオススメ! クリスマスの映画、厳選5本

#クリスマス#おとなの恋は、まわり道#グリンチ#くるみ割り人形と秘密の王国#マイ・サンシャイン#メアリーの総て#独女のお勧め

『グリンチ』
(C)2018 UNIVERSAL STUDIOS
『グリンチ』
(C)2018 UNIVERSAL STUDIOS
『グリンチ』
(C)2018 UNIVERSAL STUDIOS
『くるみ割り人形と秘密の王国』
『メアリーの総て』
(C)Parallel Films (Storm) Limited / Juliette Films SA / Parallel (Storm) Limited / The British Film Institute 2017
『マイ・サンシャイン』
(C)2017 CC CINEMA INTERNATIONAL-SCOPE PICTURES-FRANCE 2 CINEMA-AD VITAM-SUFFRAGETTES

ハロウィンをはじめ、年々イベント行事が過熱気味になっており、いまや街はどこもかしこもクリスマス一色。そんななか、「今年はどんなプレゼントにしようかな?」なんて頭を悩ませている女子も多いと思います。でも、彼氏もいない独女にとってはまったく無縁のイベント! 浮かれる人たちを横目に「いつから日本人はクリスチャンになったんだっけ?」とか「クリスマス商戦に踊らされているだけでは?」なんてつい悪態をつきたくなってしまうところ。そこで、筆者を含むひねくれ独女にオススメのクリスマスに見たい映画をご紹介します。

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まずは、まさにいまの私たちがもっとも共感してしまうであろうキャラクターが主人公の『グリンチ』。日本での知名度はまだまだですが、欧米ではサンタクロースと並ぶほどクリスマスを代表するキャラクターとして知られています。クリスマスが大好きな村人たちのことが気に食わないひとりぼっちのグリンチが、あるとんでもない方法でクリスマスを盗む計画を企てる、という物語です。

とにかくひねくれているグリンチに他人とは思えない親近感が湧いてしまうあなたは、もはや“グリンチ女子”。「クリスマスなんて!」と強がっていても、心のどこかにある憧れの気持ちがうずいているはず。たまには素直になりたいと思っているなら、氷のようなグリンチの心を溶かす子どもたちの純粋さに触れてみて。今年は親孝行もかねて、クリスマスケーキ片手に実家へ帰ってみるのもいいかもしれません。

そのほかにクリスマスの代名詞としてクラシックなものといえば、三大バレエのひとつ「くるみ割り人形」。ディズニー最新作の『くるみ割り人形と秘密の王国』では、長年愛されてきた物語をモチーフに新たな世界観を生み出しています。
母親を亡くした孤独な少女が自分探しの冒険に出る姿は、忙しい日々のなかでどこかに置き去りにしてきた大切な気持ちを思い出させてくれるはずです。さらに、圧倒的な映像美や豪華なバレエシーンなど、さまざまな「美しさ」に触れることもできるため、疲れ切った心を癒してくれること間違いなし。カップルに囲まれがちな街中のイルミネーションにうんざりしているなら、劇場できらびやかな異空間へタイムスリップしてみては?

そして、「いまは彼氏よりも仕事が大事!」という女子にオススメしたいのは、実在の人物が主人公の『メアリーの総て』。18歳にして傑作「フランケンシュタイン」を書き上げ、女流作家として後世に多大なる影響を与えているメアリー・シェリーですが、その半生をエル・ファニング主演で映画化した作品です。

男性優位の時代に作家としての才能を開花させ、どんな困難にもめげずに生きようとする姿勢に、女性としての強さと可能性を感じずにはいられません。愛する夫に振り回され、若くして数々の苦悩を味わうことになるメアリーですが、辛い経験さえも糧に変えて前に進んでいく様はたくましく、クリスマス返上で働く女子なら感銘を受けるはずです。

続いてご紹介するのは、ハル・ベリーとダニエル・クレイグ出演の社会派人間ドラマ『マイ・サンシャイン』。周りが浮足立っているときこそ、地に足のついた女性でいたいと思いませんか?

本作では、1992年にロサンゼルスで実際に起きた暴動を背景に、両親と暮らせないワケありの子どもたちを引き取り家族として育てるひとりの女性を主人公に描いた作品。人権問題など、今年も何かと騒がせたトランプ政権を理解するうえでも、世界が抱える問題にもつねにアンテナを張っておきたいところです。それだけでなく、貧しいながらもお互いを思いやり、寄り添いながら生きていく姿を見ていると、家族という存在の大きさを改めて痛感するはず。本来、家族と過ごす日とされているクリスマスだからこそ、改めて家族の絆について考えてみたくなります。

最後は、何だかんだ言ってもラブストーリーが見たいという人にオススメの『おとなの恋は、まわり道』。キアヌ・リーブスが、イケメンなのに恋に憶病な“ヘンクツ男”、そしてウィノナ・ライダーが、運命の恋を信じられなくなった“ヘリクツ女”をそれぞれ熱演しています。同じ結婚式への出席がきっかけで出会った2人がバトルを繰り広げながらも、徐々に距離を縮めていきますが、一筋縄でいかないところはまさにこじらせ独女たちにぴったり。キアヌとウィノナは4度目の共演ということもあり、息もぴったりですが、そんな2人の会話を楽しみたい大人のためのラブストーリーです。強がっていても、「やっぱり恋愛したい」という気持ちにさせられるかも。

以上、ひねくれ独女向け5選でした。いまの気分に合わせた映画とともに、自分らしいクリスマスを過ごしてみては? お気に入りの映画と出会いこそが、あなたにとって最高のクリスマスプレゼントとなるはずです。(文:志村昌美/ライター)