夏休みもあと2W! まだまだ暑い日中のお手軽レジャーは映画鑑賞で、オススメ作はこれ

#インクレディブル・ファミリー#週末シネマ

『インクレディブル・ファミリー』
(C)2018 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
『インクレディブル・ファミリー』
(C)2018 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

連日猛暑や突然のゲリラ豪雨など、例年以上に天候が厳しい今年の夏。遠出のレジャーもいいけれど、近場の映画館で涼を取りながら、快適な環境で大画面の映画を楽しむのもお手軽な夏休みの楽しみ方。現在公開中の作品からオススメを紹介する。

大ヒットしたのに14年も続編が作られなかった理由とは!?/『インクレディブル・ファミリー』インタビュー

家族で楽しめる1本はピクサーのアニメ『インクレディブル・ファミリー』(公開中)。2004年に大ヒットした『Mr.インクレディブル』の続編が14年ぶりに登場した。長いインターバルだったが、物語自体は前作のラストシーンから続く形。家族全員がスーパーパワーを持ちながら、その力を封じて普通の生活を送ってきたボブとヘレン夫妻と3人の子どもたち。ある日、ヘレンにミッションが舞い込み、妻の留守を預かる主夫になったボブが悪戦苦闘することに。まだ赤ちゃんながらスーパー・パワーを発揮する末っ子ジャック・ジャックの無邪気な暴れっぷりがキュート。1960年代の古き良きアメリカ風の設定に、女性の活躍というテーマを合わせた趣向はタイムリーだ。

実写では『オーケストラ・クラス』(8月18日公開)も、家族での鑑賞を勧めたい1本。フランスで実際に行われた音楽教育プロジェクトに着想を得たストーリー。無償で楽器を贈呈し、プロの音楽家が演奏技術や音楽の素晴らしさを教える取り組みだ。移民家庭の子どもたちが多いパリ19区の小学校を舞台に、それまで楽器など触れたこともなかった子どもたちが少しずつ音楽の楽しさに目覚め、パリ管弦楽団の本拠地「フィルハーモニー・ド・パリ」での演奏会出場を目指す。

やんちゃな子どもたちと、子どもが苦手で気難しいバイオリニストの指導者の交流の物語は、現代社会の縮図にもなっている。本作は “夏休み親子割引き”(高校生以下1名と保護者1名の2人1組の鑑賞は1組2000円)を公開期間中、一部劇場で実施している(詳細は公式サイトhttp://www.orchestra-class.comへ)。

大迫力の映像と音響で、臨場感あふれる映画の醍醐味を楽しみたいなら、『ジュラシック・ワールド/炎の王国』がおすすめ。4Dや3D、IMAX 3Dなど、アトラクションに参加するアドベンチャー感覚を堪能できる。

ゴージャスな設定と痛快なスリルを楽しめるのは『オーシャンズ8』(公開中)。

犯罪チームの活躍を描く『オーシャンズ』シリーズの最新作で、メンバー8人は全員女性。サンドラ・ブロックとケイト・ブランシェットという2大オスカー女優に、アン・ハサウェイ、リアーナ、サラ・ポールソン、ヘレナ・ボナム・カーターら豪華キャストが揃い、ニューヨークで毎年5月に行われる世界最大規模のファッション・イベント「METガラ」を舞台に1億5000万ドルのネックレスを盗む物語。ブロック&ブランシェットの貫禄と、それに負けない跳ねっ返りを見せる若手たちの奮闘、華やかなスタイルの数々やカメオ出演の顔ぶれも楽しい。(文:冨永由紀/映画ライター)

冨永由紀(とみなが・ゆき)
幼少期を東京とパリで過ごし、日本の大学卒業後はパリに留学。毎日映画を見て過ごす。帰国後、映画雑誌編集部を経てフリーに。雑誌「婦人画報」「FLIX」、Web媒体などでレビュー、インタビューを執筆。好きな映画や俳優がしょっちゅう変わる浮気性。

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