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(2018年 5月 11日)
毒母を描いたブラックコメディ? ただただ金のために娘に酷い仕打ちを……
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『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』
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[ムビコレNEWS]
ラブコメ、アクション、ホラー……。どんな映画でも、ついつい“子育て”に結びつけて見てしまうママさんライターが、話題作をママ目線で取り上げます!
【ついついママ目線】
『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』前編
フィギュアスケート史の黒歴史を映画化!
今年2月の平昌オリンピックでは日本を歓喜で沸かせたフィギュアスケートだが、華やかなイメージと違ってフィギュアスケート界の黒歴史と呼びたくなる実際にあった事件をもとに描いたのが『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』だ。
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毒母役でアリソン・ジャネイがアカデミー賞受賞!
題材となったのは「ナンシー・ケリガン襲撃事件」。1994年リレハンメル・オリンピックの出場権を得るために、フィギュアスケート選手のトーニャ・ハーディングが元夫たちにライバルであるナンシー・ケリガン選手を襲撃させたと疑惑の目を向けられた事件だ。スキャンダラスな内容だけに当時は報道がエスカレートし、マスコミの格好のネタとなった。
映画は、大きく言い分が食い違っていたという実際の関係者たちのインタビューをもとに構成されており、事件の真実を追い求めようというのが目的ではない。ましてライバルとの攻防をドラマチックに描くスポーツ映画でもない。
シニカルなブラックコメディの臭いを放ちつつ描かれるのは、アメリカ女性として初めてトリプルアクセルを成功させたスター選手でありながら一瞬にして世界的な嫌われ者となったトーニャ・ハーディングの半生だ。幼少期にまでさかのぼって写し出される彼女の半生に多大な影響を与えているのは母親のラヴォナ・ハーディング。これがとんでもなく強烈な毒母だ!
4歳でスケートの才能を開花させるトーニャを連れて、コーチの依頼をスケートリンクまで直談判に行く母親は、氷上でもタバコ片手という無法者っぷりで、横柄で口が悪く態度は最悪。
そんな母親がトーニャにスケートレッスンを受けさせたいと思うのは、トーニャの夢を叶えるためでもなければ、自分の夢を押し付けているわけでもない。そういった心情的な要素ではなく、母親の目的はただただお金のためだった。
それだけでなく、この母親はトーニャをスケート選手としてものになるように酷い行動に出る……。
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後編「毒母の呪縛からは逃れられない〜」に続く