題字手がけた安倍首相のご母堂も登場!『ライアの祈り』イベント

朝青龍(中央左)と安倍洋子(中央右)
朝青龍(中央左)と安倍洋子(中央右)

吉永小百合主演映画『ふしぎな岬の物語』の原作となった「虹の岬の喫茶店」などで知られるベストセラー作家・森沢明夫の同名小説を映画化した『ライアの祈り』。この映画が青森県八戸市を舞台にしていることから、日頃から東北を応援している朝青龍が映画と東北を盛り上げるべく、本作の応援団長に就任。その就任式と安倍晋三内閣総理大臣のご母堂、安倍洋子による映画タイトル題字贈呈式が憲政記念館講堂で行われた。

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式には本作に出演する藤田弓子、前田倫良、水嶋仁美と、黒川浩行監督、森沢明夫(原作)、川阪実由紀(製作総指揮)のほか、安倍洋子、朝青龍、ドアン・スアン・フン大使、木村太郎衆議院員、山本裕視観光庁次官、徳本進之介(全国学生連携機構代表理事)が登壇。

朝青龍の登場に大きな歓声が上がると、すでに本作を鑑賞済みの朝青龍は「ベトナムの川と山、大自然から始まる映画に勇気と力をもらえる映画でした。人の力というものがどんなものかを感じる素晴らしい映画です。ぜひ、多くの方に見ていただけるよう頑張ります。実は相撲より緊張しています」と心境を吐露し、場内の笑いを誘った。

一方、本作の題字を書いた安倍洋子は「昨秋に依頼を受けて、最初はそんな大作がつとまるのかと戸惑いました。でも、製作総指揮の川阪さんから本作にかけた熱い思いに感動し、筆をとりました。3.11で心に大きな傷を負った被災者の痛みは深いものがありますが、前向きに前進しなければいけない現状もあります。1日も早い復興に向けた祈りと思いを込めて一生懸命、心を込めて書きました」と話した。

また、この日は残念ながら会場を訪れることができなかった安倍首相からもコメントが到着。「本映画は東日本大震災を経験した青森県八戸市を舞台としており、被災地に心を寄せ、『復興』『絆』を切に願う思いが込められています。平和に続いたという縄文時代のシンプルで心豊かな暮らしに触れ、人生に臆病になっていた1人の女性が新たな一歩を踏み出していく姿を描くほか、舞台となった八戸市の是川遺跡や種差海岸など日本の自然と食の魅力を未来に繋ぎ、すべての人々がもつ『ふるさと回帰』の心に触れる素晴らしい作品だと確信しております。実は、題字は私の母が筆をとりました。本日、公務によりご一緒できなくなりましたが、どうぞ、みなさん、この試写会を存分にお楽しみください」とメッセージが読み上げられると、会場からは大きな拍手が沸き起こった。

本作は人生に臆病になっていた女性・桃子(鈴木杏樹)が“人間本来の生き方”のエッセンスに満ちた“縄文時代”に触れ、自身の幸せのカタチを見出して一歩踏み出していく姿を描く、優しさ溢れる感動作。5月30日より青森県先行公開、6月13日より有楽町スバル座ほか全国公開となる。

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