『ディセンダント3』ダヴ・キャメロン×ブーブー・スチュワート インタビュー

視聴者数1億人以上!大人気シリーズのディズニーアイドルに直撃取材

#ダヴ・キャメロン#ブーブー・スチュワート

この作品の影響力は、私の想像を超えていた(ダブ)

今年も『アラジン』や『ライオン・キング』といったディズニー作品が快進撃を見せ、相変わらず高い人気を誇っているが、そんななかで注目を集めているのは、ディズニー・チャンネル・オリジナル・ムービー『ディセンダント3』。2015年に『ディセンダント』が放送された際には、全世界で1億人以上に視聴され、一躍大ヒット作品の仲間入りを果たした。

本作は、「もしディズニーの人気キャラクターたちに子どもがいたら……」という斬新な設定で展開されるミュージカル作品。主要キャラクターとなるのは、ヴィランズの子どもたちで「眠れる森の美女」の魔女マレフィセントの娘でヒロインのマル、「白雪姫」の継母イーヴィル・クイーンの娘イヴィ、「アラジン」の悪役ジャファーの息子ジェイ、「101匹わんちゃん」の悪役クルエラ・ド・ビルの息子カルロスの4人。さまざまな困難に見舞われながらも、新たな環境で成長する姿が描かれている。

日本でも多くのファンを抱える本シリーズだが、最新作の放送を記念して来日したマル役のダヴ・キャメロンとジェイ役のブーブー・スチュワートに、撮影時のエピソードやお互いの思いについて語ってもらった。

──ダヴさんは、2度目の来日となりますが、まず日本のファンの印象を教えてください。

ダヴ:日本は大好きな国のひとつ。しかも、ファンのみんなはすごく感情を素直に表してくれるし、温かくて毎回本物の愛を感じているわ。

──ブーブーさんは初来日となりましたが、いかがですか?

ダヴ・キャメロン(左)とブーブー・スチュワート(右)

ブーブー:僕は今回が初めてだけど、本当に多くの人が歓迎してくれているのを感じているよ。ダヴも言っているように、みんながすごく優しいし、あとはとにかく礼儀正しいよね。あまりにもみんなが礼儀正しいので、僕もこれは本国に持って帰りたいなと思っているところなんだ。あと、東京に関して言うと、映画のなかでしか見たことがなかったこともあって、僕の期待をすべてにおいて上回っていると興奮しているところだよ。

──ちなみに、ブーブーさんには日本の血も流れているそうですが、日本人のそういう部分を知って喜びを感じるところもありますか?

ブーブー:日本の方々がこんなにも優しいとは知らなかったから、もちろんうれしく感じているよ。

──『ディセンダント』シリーズは世界中で大ヒットしましたが、初めて出演してからいままでの約5年間で環境に大きな変化もあったのではないでしょうか。

ダヴ・キャメロン

ダヴ:まず人間として大きく変わったし、仕事のうえでもいろんな環境の変化があったと思うわ。あとは、こうしてアメリカの外に出てみると、この作品にどれだけの影響力があるかということに気づかされるんだけど、それは私の想像を超えているとも言えるわね。

ブーブー:僕にとっても環境だけでなく、本当にいろんなことが変わったけれど、それによって自分自身が成長できたとも感じているよ。僕も海外に行ったときに各地の人たちの反応に驚かされるんだけど、それはすごく誇りに思っているところ。いままで自分が表現してきたものが、観客の方々にとって教訓になったり、メッセージとして届くというのは、本当にステキなことだよね。

──本作では、それぞれヴィランズの子どもを演じましたが、ご自身が子どもの頃に憧れていたディズニーキャラクターはいますか?

ブーブー:僕が一番好きなアニメは『バグズ・ライフ』。だから、尊敬するキャラクターはみんなアリや虫なんだ(笑)。でも、主人公のフリックは、いろんなものを作り上げたり、発明したり、すごくクリエイティブ。そういう風に自分のやりたいことやっている彼とは繋がりを感じるところがあるんだ。

ダヴ:私は『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』。当時、ティム・バートンに傾倒していたということもあるけれど、主人公のジャックに憧れていたの。なぜなら、彼は大勢がいるなかでも孤独感を抱えているし、感情もすごく豊かでいるから。そして、自分を探そうとしているところにも共感していたのよ。だから、ひそかにジャックと結婚したいと思っていたくらい(笑)。

ブーブー・スチュワート
──では、もし誰かの子どもなれるとしたら、どのキャラクターを親に選びますか?

ブーブー:僕はもちろん、ターザンだね!

──確かに、雰囲気が似ていますね。ダヴさんはどうですか?

ダヴ:私はティンカーベルが好きなんだけど、話ができる方がいいかなと思うので、そういう意味ではアラジンがお父さんだといいな。彼はものすごく器用だし、冒険に連れて行ってくれそうなところも素晴らしいと思うわ。

毎日が楽しくて、現場ではいつも笑っていた(ブーブー)
──改めてこの作品の現場を振り返ってみて、印象に残っていることはありますか?

『ディセンダント3』撮影中の様子

ダヴ:本当に楽しい日々だったから、どれが思い出に残っているのかを選ぶのは難しいけれど、以前インスタで私がブーブーに頭皮マッサージをしている写真を上げたことがあったの。そしたら、「ブーブーに触るのはやめて!」と彼のファンからいろいろ言われてしまって大変だったわ。特に、私には彼氏がいるからやりすぎだって。でも、みんなに説明しないといけないのは、私がしたくてしているわけではなくて、彼が好きなのよ。実際、今朝も彼から「頭皮マッサージをして欲しい!」ってメッセージがきたくらい。だから、みなさんに伝えたいのは、私が彼に無理にしているわけではないということよ!

ブーブー:そうそう、僕がお願いしているんだ。この長い爪で頭を触られるとすごく気持ちいいんだよね(笑)!

ダヴ:それに、私たちは本当にきょうだいのような関係だし、いまではキャスト全員がそんな感じなのよ。

ブーブー・スチュワート(左)とダヴ・キャメロン(右)
──みなさんの仲の良さはよくわかります。では、ブーブーさんにとって今回の現場での思い出はなんですか?

ブーブー:毎日が楽しくて、いつも笑っていたから、ピンポイントに一つの出来事を選ぶのは難しいんだけど、あえて言うなら、撮影の1か月前にしていたリハーサルかな。そこでは踊ったり本読みをしたり、いろんなことをみんなで一緒にするんだけど、その時間がすごく楽しくて、『ディセンダント』の世界観にすぐに戻れる感覚があったんだ。そういう意味では、すごく自由でクリエイティブにできる場だったと言えるんじゃないかな。

──劇中では対立する仲間たちを仲直りさせるために、お互いのいいところを褒め合うゲームをしているのが印象的でした。もし、そのゲームを2人でするとしたら、お互いのどんなところを褒めたいですか?

ダヴ:ブーブーのいいところは本当にいっぱいあるんだけど、まずはすごくかわいいところ。そして、とにかく元気があって明るいから落ち込んでいるときに彼と会うと、すごく気持ちが高められる感じがするの。クリエイティブで、それによって心を癒してくれるところもあるけれど、そういうことができる人を他には知らないくらい。あとは面白くて、ちょっとバカなことをしちゃうところも好きよ。

ブーブー:僕もダヴの好きなところはたくさんあるんだけど、実はちょうど昨日友達とダヴの話をしていて、「一言でダヴを表して」と言われていたんだ。そのときは「ブリリアント」つまり輝いていると言ったんだけど、よく考えてみたら「パワフル」の方が僕の言いたかったことに近いかな。だって、本当にすべてにおいてパワフルだよね。たとえば、「ピンクの髪にしたい」と思ったらすぐにしちゃうところもすごいでしょ(笑)。本当に芯の強さを持っている人だと思うよ。ダヴは強い人になりたいと願い続けて、実際に「自分は自分」と正直に生きているけど、僕もそうなりたいと彼女から学んでいるところなんだ。自分が誰であるかを知っているのは素晴らしいことだよね。

(text:志村昌美/photo:小川拓洋)

ダヴ・キャメロン
ダヴ・キャメロン
Dove Cameron

1996年1月15日生まれ、アメリカ・ワシントン州シアトル出身。2012年にテレビドラマ『シェイムレス 俺たちに恥はない』でデビュー。同年に『メンタリスト』のシーズン5に出演。その後、2013年より放送がスタートしたディズニー・チャンネル『うわさのツインズ リブとマディ』で主演を務め、双子の女子高生を1人で演じてブレイクする。『ディセンダント』(15年)、『ディセンダント2』(17年)のマル役でさらなる人気を獲得し、いまやディズニー・チャンネルきってのトップアイドルとなった。

ブーブー・スチュワート
ブーブー・スチュワート
Booboo Stewart

1994年1月21日生まれ、アメリカ合衆国 カリフォルニア州ビバリーヒルズ出身。12歳より、ヒップホップグループ「T-squad」のメンバーとして活動。その後、テレビや映画などで幅広く活躍している。主な映画出演作は、『エクリプス/トワイライト・サーガ 』(10年)、『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part1』(11年)、『X-MEN:フューチャー&パスト』(14年)など。『ディセンダント』(15年)、『ディセンダント2』(17年)でジェイを演じ、大きな注目を集めた。母方が日本の血を引いている。