『広告会社、男子寮のおかずくん』黒羽麻璃央インタビュー

オムライスにシラス丼…次々繰り出す美味しい話にお腹がグ〜ッ

#黒羽麻璃央

最初に作ったのはオムライス、半熟にするのが難しいんですよね

今年はじめに放送され、女性を中心に人気を博した青春グルメドラマ『広告会社、男子寮のおかずくん』が映画化され、7月12日より公開される。

この作品で主演をつとめた、今をときめく“2.5次元の王子様”黒羽麻璃央にインタビューを敢行。料理シーンでのエピソードや、崎山つばさら“花金持ち寄り会”の意外なオフシーン、そして映画第2弾の野望などを語ってくれた。

──『広告会社、男子寮のおかずくん』映画化おめでとうございます。本作は黒羽さんのドラマ初主演作でもありましたが、黒羽さんのお名前はあるシェフの名前が由来なのだとか。料理がテーマということで、縁を感じることもありますか?

黒羽麻璃央

黒羽:今気づきました(笑)。たしかに言われてみればそうですね。初主演ということに気を取られていました……。今思うと、縁があったんだなと感じます。

──まさかのご返答でした(笑)。ちなみに黒羽さんご自身は、料理はされますか?

黒羽:上京したての頃はよくしていましたね。今は少しフェードアウト気味というか……。調味料を揃えるのは好きですね。インテリア的に並べるのが趣味です。

──料理のシーンや、食事のシーンで思い出に残ることはありますか?

黒羽:料理シーンは最初に作ったオムライスが思い出に残っています。ケチャップライスは簡単なのですが、その上に乗せる卵を半熟にするのが難しいんですよね。けれど一発で上手にできたので、自分、本番に強いかもって(笑)。食事のシーンは映画のエンディングの麻婆豆腐がとにかく辛かったですね。おいしいのはもちろんなんですけど、本格的な辛さなんですよ。でもどの料理もとにかくおいしくて、毎日こんなものばかり食べられたらいいな〜と思う日々でした。

──羨ましいかぎりです。今回の作品では舞台が江ノ島ですが、ロケの思い出はありますか?

黒羽麻璃央

黒羽:撮影の合間に崎山(つばさ)くんとシラス丼を食べに行きました。上京したばかりの頃、江ノ島に行くことに憧れていて、当時共演していた方に連れて行っていただいたことがあったんです。その時もシラス丼を食べたので、なんとなく当時のことを思い出しましたね。いつ食べてもおいしいです。

──思い出の場所なんですね。もし『おかずくん』映画第2弾があったら、次のロケ場所はどこにしましょうか?

黒羽:ハワイでロコモコ丼とか食べたいです。ラーメンバーガーとかもおいしいですよね。厳しければアジアから攻めてもらって(笑)。

──この作品といえば“花金持ち寄り会”も名物シーンの一つですが、実際にこの会があったら黒羽さん自身はどんなものを持っていきますか?

黒羽麻璃央

黒羽:うーん、お米担当でいきます! 米にはうるさいんで(笑)。ちょい固めに炊くのが好きなんです。母がやわらかめに炊く癖があるんですよ。僕はそれが好きじゃなくて、小さい頃からご飯を炊く担当でした。もし実際に“花金持ち寄り会”が開催されたら、崎山くんはきっとスイーツ担当だと思います。小林(且弥)さん、大山(真志)さんは料理が得意だとお伺いしたので、大人のメインディッシュを食べさせてほしいですね(笑)。

──楽しそうですね! ちなみに“花金持ち寄り会”の4人は、カメラが回っていないところではどんなお話をしているんでしょう?

黒羽:今、絶賛“笑ってはいけない”対決やってます!『ドキュメンタル』シリーズのようなイメージです。でも変顔とかじゃなくて、あくまで話だけで笑わせるんです。

──黒羽さんはどんな話をされるんですか?

黒羽:僕は話さず逃げてます(笑)。ゲラなので、とにかく笑わないように必死でこらえてます。

夢を語れるってすごくすてきなこと。主人公が夢を語る瞬間はこの作品の原点
黒羽麻璃央
──黒羽さん演じるおかずくんは営業という設定ですよね。役作りはどうされましたか?

黒羽:役作りというほどでもないですが、名刺を渡したことがなかったので、教えていただいた時は新鮮でした。ちょっと嬉しい気持ちにもなりましたね。あとは演じながら営業の仕事を少し知って、こんなふうに得意先や先輩に振り回されるものなのかと実感して、同じような職業の同級生を尊敬するようになりましたね。現実はもっと大変なことが起こると思うので……。

──黒羽さんご自身は営業の仕事は向いてそうですか?

黒羽:デスクワークよりは向いているかもしれないです。人と話すのが好きですし、高校生の時に3年間、フルーツジュースのお店でバイトをしていたんですが、接客がとても楽しかった思い出があります。遊園地でバイトしたこともありますし、人と触れ合うのが好きなんです。

──作品の注目ポイントを教えて下さい。

黒羽麻璃央

黒羽:注目してほしいのは東良(崎山)との回想シーンですね。(自身が演じる)和が夢を語っている瞬間はこの作品のすべての原点だと思うんです。和のように夢を語れるってすごくすてきなことです。そういった彼のまっすぐさを見て、みなさんが追っている夢を再確認するきっかけになったら嬉しいです。

──最後に、映画を楽しみにしている方にメッセージをお願いします。

黒羽:ドラマ版で初めて連ドラの主演をさせていただいた、僕にとって特別な作品です。さきほど気づいた名前の縁も感じますし(笑)。1人でも多くの方におかずくんの世界を愛していただければと思います。みなさんのお力添えで、ハワイに連れて行ってください!(笑)

(text:イワイユウ/photo:小川拓洋)

黒羽麻璃央
黒羽麻璃央
くろば・まりお

1993年7月6日生まれ、宮城県出身。2010年、第23回「JUNON SUPERBOY CONTEST」で準グランプリを獲得。「テニスの王子様 2nd」(12〜14年)、「刀剣乱舞」(15〜18年)など“2.5次元ミュージカル”で活躍。映画は『宇田川町で待っててよ。』『色あせてカラフル』(共に15年)、『バニラボーイ トゥモロー・イズ・アナザー・デイ』(16年)、『Please Please Please』『アヤメくんののんびり肉食日誌』(共に17年)、『SeaOpening』『ラーメン食いてぇ!』(共に18年)など。『広告会社、男子寮のおかずくん』で連続ドラマ初主演を果たした。