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『殺人鬼を飼う女』飛鳥凛インタビュー

平成の時代に生まれ育った女優が語る、演技の魅力とは?

『殺人鬼を飼う女』飛鳥凛インタビュー
中田監督は、すごくお茶目でかわいらしい人

『殺人鬼を飼う女』
2019年4月12日より全国公開中
(C)2019「殺人鬼を飼う女」製作委員会
中田秀夫監督の『ホワイトリリー』で注目を集め、同じく中田監督が手掛けた最新作『殺人鬼を飼う女』では多重人格を抱える主人公を演じた飛鳥凛。15歳で芸能界入りしてから、様々な作品で研鑽を積んできた彼女に、大胆な性愛描写を含む作品に挑むことの意義や、新たな時代に向けての抱負を聞いた。


──今回は多重人格を抱える女性の主人格・キョウコという役どころでした。映像作品において、多重人格は一人の役者が演じ分けることが一般的かと思いますが、本作ではレズビアンの直美(大島正華)、自由奔放なゆかり(松山愛里)、小学生のハル(中谷仁美)という3つの人格それぞれを別の女優さんが演じられていますね。飛鳥さんは、撮影にあたって、どんなアプローチを取られたのでしょう?

飛鳥:いちばん最初は、どういう風に撮影が進んでいくのかな?と思いました。松山さんは、10年以上前に映画でずっとご一緒したので、どういう人となりかは分かっていたんですけど、大島さんと中谷さんがどういう感じの方かは分からなかったんです。劇中では、私が他の人格を演じることもあるので、見た目ではなく雰囲気が一緒に見えるようにするために、3人を観察して、癖まで見なきゃいけないなと思いました。だから、撮影前は3人に早く会いたいなと思っていましたね。

──実際にお会いして、どんな印象を?

飛鳥凛
飛鳥:『あ、人間らしくていいな』と思いました(笑)。女子だな、みたいな。けっこうみんな、サバサバしていて。全員、性格はすごく似ていたんですよね。現場にはたまに、女の子女の子してる、どう扱っていいか分からない、どう接していいのか分からないような女の子とかいたりするんですけど、そういう子じゃなくてよかったなと思って(笑)。

──刺激的なシーンが多い本作の場合、そういった印象の役者さんの方がやりやすいのでしょうか?

飛鳥:特に今回は、コミュニケーションを取らないといけませんでした。撮影期間も短かったですし、そういう部分でお互いを信頼してというか、気心を許していないと、たぶん刺激的なシーンも撮れないと思ったんです。なので、初めて会ったときから、『あ、こういう人たちでよかったな』と、本当に素直に思いました。

──キョウコは被虐的な女性ですが、お芝居するうえでは、どんな点が難しく、楽しく感じられたのでしょうか?

飛鳥凛
飛鳥:自分がここまでキョウコに近いというわけではないんですけど、こういうところってあるよねと思う部分があります。例えば、友だちに依存してしまうとか、自分の頭の中で考え込んでしまうとか、思った方に突っ走ってしまうとか。そういう部分はすごく共感できたので、実際にああいう風になっていくのは苦しかったですね。キョウコはどんどん追い詰められていったので(笑)。

──そういった苦しいお芝居を乗り越えた先には、達成感があったのではないでしょうか?

飛鳥:終わった後に『あ、経験できてよかったな。この人生も』と思いました。演技しているときは何も考えられないんですけど、終わったときに幸せがじわっと来るというか……。

──『ホワイトリリー』でタッグを組んだ中田監督とは、どんなやりとりを?

『殺人鬼を飼う女』
(C)2019「殺人鬼を飼う女」製作委員会
飛鳥:キャラクターの資料みたいなものを、最初の衣装合わせの時にいただいたのかな。それを読んできてくださいと。あとはリハーサルがあったので、撮影前のリハーサルで感情などを詰めていった感じでしたね。中田監督は撮影のちょっと前に『このシーンはこの繋がりでこうなります』というお話をしてくださるんですけど、それによって自分の中にキャラクターの気持ちが湧いてくるんです。

──中田監督に対しては、どんな印象をお持ちですか?また、中田監督ならではのこともあれば教えてください。

飛鳥:普段は、すごくお茶目でかわいらしい人です(笑)。甘いものがお好きで、お菓子とかよく食べてます。中田監督は、濡れ場のシーンで日本語を使わないですね。「あうう」とか、擬音を使うんです。

──男女の営みを「している」ときの声ということでしょうか?

飛鳥:濡れ場のシーンがこうなってますという説明の中で、実演されるんです。「わうう」って(笑)。それで「じゃあ」と言って戻って行かれて、撮影するんですね。そういう感じは、中田監督ならではです。でも、一番わかりやすい。『ホワイトリリー』の時からそうなんです。

──それはユニークですね。そんな中田監督と作り上げた本作で、ご自身が気に入っているシーンは?

飛鳥:キョウコの母親である櫻木友香里(根岸季衣)がキョウコの家に来て「私の男を取ったでしょ」と張り倒すシーンですね。すごい迫力で、実際に現場でもガチ泣きするくらいでした。痛くはないんですけど、気持ちの面で泣いてしまいました。あのシーンは、1回か2回くらいで撮ったんです。角度とかを変えて撮っていたんですけど、特別時間をかけたシーンというわけではなかったです。

(2019/04/12)


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飛鳥凛
あすか・りん

1991年生まれ。大阪府出身。スターダストプロモーションのオーディション合格を機に芸能界入り。現在はエイベックス・マネジメントに所属。中田秀夫監督の『ホワイトリリー』(15年)で見せた体当たり演技で注目を集め、2017年2月には写真集『凛』を発売。その他の出演作には、映画『のみとり侍』(18年)、オリジナルビデオ『日本統一』シリーズのほか、テレビドラマ『さすらい温泉 遠藤憲一』(19年)など。4月10日〜14日には舞台「みんなのうた」が劇場MOMOにて上映中。今年7月には舞台「HERO〜2019夏〜」がヒューリックホール東京で上演される。

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