気がつけばカメレオン女優! 難役に挑戦で更なる新境地を開拓
知英:新体操に歌、ギター、そして車いすなど、やることが盛りだくさんだったのでとても不安でした。そのうえ、内容的にもとても重い話だと思ったので、かなり構えていました。
知英:難しかったのは、瑞穂が突然、脊髄梗塞という病気になってしまうところです。そこから180度生活が変わってしまうので、心の変化をどう表現するのかが課題だと思っていました。でも実際やってみないと分からないところがあったので、現場に入ってから対峙する方と共に作っていった部分も多かったです。
知英:モトキさんと稲葉さんは、役柄的にはまったく違う立場だったので、自然と接し方は違ってきました。でも面白かったのは、お芝居以外で本人たちと話をしていても、役柄と似ているなと感じたんです。みなさん自分を投影させている感じがしたので、私も自分を出しました。
知英:元々明るい方だと思いますが、誰にでも積極的に話せるというわけではなく、仲良くなるのには時間が掛かるタイプです。でも映画やドラマって、決められた時間のなかで関係性を築かなくてはいけないじゃないですか。家族や恋人のような役柄の場合、壁を作っていたら芝居にも影響すると思うのです。だから、なるべくどんな話でもいいから目を合わせてコミュニケーションをとろうと心掛けています。
知英:一度ご一緒した監督とまたやれるというのはすごく嬉しいことです。前回よりも、もっと息があったと思います。今回、日本人の役だったのですが、原監督は「お芝居が良ければイントネーションなどは気にしないでいい」とおっしゃってくださったので、瑞穂の気持ちに集中することができました。
1994年1月18日生まれ、韓国出身。2008年にアイドルグループ「KARA」に加入し同年7月に歌手デビュー。14年に契約満了につきグループを脱退すると、日本を中心に女優活動を開始。同年10月から連続ドラマ『地獄先生ぬ〜べ〜』にゆきめ役で出演し、その後もドラマ『民王』(15年)や、映画『暗殺教室』(15〜16年)などに出演。17年には映画『レオン』で竹谷佳直人と身体が入れ替わってしまう役柄、ドラマ『オーファン・ブラック〜七つの遺伝子〜』では1人7役を演じるなど、精力的に女優業を行っている。また16年には出演したドラマ『ヒガンバナ〜警視庁捜査七課〜』の主題歌を担当し、歌手活動も「JY」名義で再開した。