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『ミスミソウ』山田杏奈インタビュー

期待の若手女優が見せる残酷さとはかなさ!

『ミスミソウ』山田杏奈インタビュー
バイオレンスシーンはあまり意識せず演じた

『ミスミソウ』
2018年4月7日より全国公開
(C)押切蓮介/双葉社 (C)2017「ミスミソウ」製作委員会
押切蓮介の人気コミックを、映画『ライチ☆光クラブ』の内藤瑛亮監督で実写映画化した『ミスミソウ』。本作で主人公・野咲春花を演じるのが、映画初主演となる女優・山田杏奈だ。

山田演じる春花は、東京から田舎の中学に転向してきた「部外者」として凄惨なイジメを受けていたが、ある事件をきっかけに復讐に燃えるという難役だったが「しっかり主人公の気持ちを表現できるように演じたかった」と強い意志で臨んだという。現在17歳、高校生の山田が作品への思いや、今後の女優人生について語った。


──非常にシビアなテーマに挑んだ作品でしたが、どんな気持ちで撮影に臨んだのでしょうか?

山田杏奈
山田:原作は中学3年生のころ読んでいたので、オーディションではある程度どんな話かは知って臨みました。合格して主演を務めるということに直面したとき、作品の性質的なものもあるのですが、プレッシャーは感じました。でも、バイオレンス要素はありますが、行動の要因が、誰もが持つ人の本質的なものだと感じていたので、しっかりと深い部分を表現できればという気持ちで挑みました。

──ある出来事がきっかけで、春花は大きく変わりますが、どんな部分を意識して演じたのでしょうか?

山田:春花のもともとの性格と、事件があったあとの壊れてしまった春花との変化は、内藤監督としっかりお話をさせていただきました。壊れてしまった春花の方が、私としては感情を出さないで淡々としているイメージだったので、目力は意識しつつも、そこに憎しみや怒りを込めるのではなく、内に募らせていくようなお芝居を心がけました。

山田杏奈
──色のコントラストなど、映像は非常に神秘的ではかない印象を受けましたが、出来上がりを見てどんな感想を持ちましたか?

山田:台本を読んで話は分かっているのですが、それでも辛いなと思える作品でした。演じているときは、バイオレンスやグロい描写はあまり意識していなかったのですが、画面を通してみいると、たくさん血が出ていたりして、ズシっと重みを感じました。

──過激な描写がありつつ、根底には純粋な愛や嫉妬がある作品。愛の重みなどは意識して演じましたか?

山田:春花は、(清水尋也演じる)相場くんや、(大谷凜香演じる)妙ちゃん、(遠藤真人演じる)池川くんたちの愛情には気づいていなくて、そこから悲劇が起こるのですが、春花の心の底には家族への愛情があるので“自分の思いがどこにあるのか”ということを意識してお芝居をしていました。

──今回主演として作品に立たれていますが、現場ではなにか意識されたことはありましたか?
山田杏奈

山田:主演という立場をいただいている以上、お芝居はもちろんですが、しっかりとしなければいけないという思いはありました。とは言いつつも、現場でリーダーシップをとれたわけでもなく、他の役者さんから勉強させていただくことも多く、まだまだこれからもっと経験を積んでいかなければダメだなと思いました。

──現場以外でも、主演としてプロモーション活動などがありましたね。

山田:『ミスミソウ』という映画の主演としてインタビューを受けさせていただいたりしていると、作品についてより深く考えることができますし、理解も深まる気がします。たくさんの人に作品を知ってもらいたいという意欲も増します。

──非常に重いテーマの作品ですが、現場の雰囲気はいかがだったのでしょうか?

山田:同世代の子たちが集まっていたので、作品のようにギスギスした感じはありませんでした。ただ、私自身がいじめられていて、他の子とは距離のある役だったので、撮影中は意識して少し輪の外にいました。でも撮影が終わってからは、いろいろな話をしました。

山田杏奈
──清水尋也さんと対峙するシーンが多かったですが、いかがでしたか?

山田:清水さんとのシーンで、私が全然うまくできなくて、17〜18テイク撮り直したことがあったんです。そのとき、終わったあと「こういうことがあるからお芝居ってやめられないよね」と言ってくださったんです。すごいな、そうだなって思いました。年齢的に尊敬と言っていられないのですが、早く清水さんに追いつきたいなと思いました。

──シビアな作品を撮る内藤監督ですが、現場ではいかがでしたか?

山田:作品のテイストとは違いすごく穏やかで優しい監督でした。ただ、シーンに関しては何回もやらせていただくこともあり「もう一回、もう一回」と非常にこだわりを持たれている方だなという印象があります。

(2018/04/06)


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山田杏奈
やまだ・あんな

2001年1月8日生まれ、埼玉県出身。「ちゃおガール2011☆オーディション」にてグランプリを受賞しデビュー。2016年、宮藤官九郎監督の『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』で実写映画初出演を果たすと、『咲-Saki-』(17年)、『あゝ、荒野』(17年)などの話題作に出演。TVドラマでは、大河ドラマ「花燃ゆ」(15年)、NTV『先に生まれただけの僕』(17年)などに出演するなど、最も注目の若手女優の一人である。

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