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『パディントン2』ヒュー・ボネヴィル インタビュー

世界で一番邪悪な職業って!? 大黒柱ブラウンさんが映画愛語る

『パディントン2』ヒュー・ボネヴィル インタビュー
世の中はもっと素敵なはず

『パディントン2』
2018年1月19日より全国公開
(C)2017 STUDIOCANAL S.A.S All Rights Reserved.
世界中で大ヒットを記録した『パディントン』シリーズ最新作『パディントン2』が公開を迎える。ペルーの密林からやってきた熊のパディントンと、彼を家族の一員として優しく迎え入れるブラウン一家が織り成す、非常に心温まるヒューマンストーリーが展開される本作だが、そんな作品の魅力の一翼を担っているのが、ブラウン家の大黒柱ヘンリー・ブラウンだ。

そんな頼もしくもあり、独特の愛に溢れたブラウンを演じたヒュー・ボネヴィルが映画PRのために初来日。『ダウントン・アビー』のグランサム伯爵ロバート・クローリー役でも知られる彼に、作品の魅力や、昨今の映画を取り巻く環境などを語った。


──ジャパンプレミアでは、パート2は失敗しがちというジンクスにナーバスになっていると話されていましたが、最高の出来で、日本のファンも公開を心待ちにしています。

ボネヴィル:これだけ日本の方が『パディントン』を温かく迎えてくれるのは想像していませんでした。プレミアでも、パディントンの格好をされた方がいてとても嬉しくなりました。イギリスで通用しても、他国で評価を得られる保証はなく心配だったのですが、日本のみなさんの反応を見て、とても嬉しくなりました。映画というものは、とても多くの人が携わって作り上げるものですが、うまくいかないことは多々あります。そのようななか、こうしていい形で完成でき、世界中の方に観てもらえることに感謝しています。

ヒュー・ボネヴィル
──ボネヴィルさんを待ち望んでいる日本のファンも多数プレミアには来場しました。

ボネヴィル:非常に嬉しい気持ちでもあり、また不思議な気持ちでもあります。来日した日に街中を歩いたのですが、想像できないところから『ファンなのでサインください』といわれたのには驚きました。カメラがついてきているのかなと思ったぐらいです。しかも『サインしてください』と差し出されたものが、昔に私が携わった作品のものだったのです。イギリスから遠く離れた場所で、自分たちが作ったものを楽しんでくれる方がいるというのは感慨深いです。

──『パディントン』シリーズに出会ったことで、どんなことを得られましたか?

ボネヴィル:観客のみなさんも感じていることだと思いますが、私のなかで一番に感じたのは「世の中はもっと素敵なはずなのだ」ということです。テレビシリーズには『ブレイキング・バッド』や『ゲーム・オブ・スローンズ』など楽観的ではない作品が多く、意外とおじいちゃんとお孫さんが一緒に楽しめるような映画やドラマが少ないのです。現実世界がとてもシニカルになってきている現状でも、『パディントン』はイノセントやポジティブな感情を思い起こさせてくれるのです。とはいいつつも、私も『ブレイキング・バッド』や『ゲーム・オブ・スローンズ』を見るのは大好きなのですけれどね(笑)。

ヒュー・ボネヴィル
──劇中「俳優が世界で一番邪悪で嘘つきな存在だ」というセリフが出てきますが、ご自身はどうお考えですか?

ボネヴィル:俳優がこの言葉に反応するのはわかります。俳優というものは、みなさんどこか自虐的であり、このセリフを聞いて苦笑いを浮かべるのは、そこになにか真実が潜んでいるからだと思います(笑)。ただ俳優というものは、否定されることが多いので、かなりの精神力は必要だと思いますし、嘘を生業にして、ローンを返していかなくてはいけないのは奇妙な職業だなとは思います(笑)。

──ヒュー・グラントさんとは『ノッティングヒルの恋人』以来、約20年ぶりの共演となりましたが、久々にお仕事をされてどんな感想を持ちましたか?

ボネヴィル:20年ぶりでしたが、昔に戻ったような気分でしたね。「光陰矢の如し」といいましょうか、時間というものはあっという間に過ぎ去るものなのだと実感しました。でも、グラント自身はなにも変わっていませんでした。いい意味で昔からブラックユーモアがあり、主役を張れるような俳優。笑いのセンスも以前と変わっていませんでした。でもお互い「年を取ることを受け入れるということは、いいことなのだ」という共通の認識はありました。人生経験はないよりもあった方がいいですし、年を取ることを忌み嫌う必要はないのです。

(2018/01/19)


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ヒュー・ボネヴィル
Hugh Bonneville

1963年、イギリスロンドン生まれ。舞台を中心にキャリアをスタートさせ、94年『フランケンシュタイン』でスクリーンデビュー。2001年の映画『アイリス』で英国アカデミー賞ノミネート。また、人気テレビシリーズ「ダウントン・アビー」(10-15年)で、グランサム伯爵役を演じ、ゴールデン・グローブ賞とエミ―賞に2度ノミネートされる。その他の出演作には『ノッティングヒルの恋人』(99年)、『僕が星になるまえに』(10年)などがある。

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