『フィフティ・シェイズ・ダーカー』ダコタ・ジョンソン インタビュー

より過激に! 官能的にも高まる愛を、若手No.1女優が語った

#ダコタ・ジョンソン

アナはもうグレイの言いなりにはならない

恋愛未経験のピュアな女子大生アナと若く精悍な大富豪グレイとの危うい恋愛模様を描いた世界的大ヒット作『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』。その続編となる『フィフティ・シェイズ・ダーカー』が、6月23日より公開される。

男性の異質な愛を受け入れきれず、一度は彼の元を去った主人公。互いを忘れられなかった2人が、再び危険な関係へと踏み出していく本作について、主演、ダコタ・ジョンソンに語ってもらった。

──本作は、前作よりも過激さを増していますね。

『フィフティ・シェイズ・ダーカー』
(C)2016 UNIVERSAL STUDIOS

ジョンソン:そのとおりよ。感情的にも高まっているし、官能的にも高まっている。2人の愛を脅かすような存在の新しいキャラクターがたくさん登場する。そうね、間違いなく、過激さが増したわ。
 ワクワクするし、セクシーだし、見た目もすてき。それに、この上なく感情的な場面もある。そうね、フォーリー監督と彼が集めた才能あふれる技術スタッフ全員が協力した結果、作品のメッセージ性が強化されているわ。グレイの住んでいる世界の方が豊かなのよ。今回は、アナというよりも、グレイの世界に引き込まれることになるんだけど、理にかなっているわ。

──恋愛の形は特異だけれど、前作はある種の現代版シンデレラ・ストーリーでしたね。今回のストーリーではシンデレラがちょっと成長したように思えます。

ジョンソン:そうね、究極に未熟だったアナが本当にすてきな女性に成長していく過程を親密に、感情的に、物理的に見てもらうことができるわ。そう……おとぎ話であることは間違いないけど、感情のリアルさから、ちょっとした現実感もわいてくるのではないかしら。

『フィフティ・シェイズ・ダーカー』
(C)2016 UNIVERSAL STUDIOS

──恋愛だけではなく、アクションやスリラーの要素もある作品ですが、台本を読んで「こんな内容は信じられない」と思ったりしましたか?

ジョンソン:あったわ。キム・ベイシンガーの顔に飲み物をかけることになるなんて夢にも思わなかった。そんなことが起きるなんて考えもしなかったし、最悪だったわ。本当に嫌だった。とにかく、最低。彼女にかける前に数人を相手に練習したくらいよ。だって、本番で失敗して、何度もやらなくてはならない状況だけは避けたかったから。キムは全然気にしていなかったのよ。ただ、私が究極のパニック状態だった。だから、ライン・プロデューサーの顔に何度も水をかけたわ。的を外さないように練習したのよ。私、視覚と手の動きのコーディネーションがあまり良くないから。わかるでしょう?運動神経があまりよくないのよ。とにかく、一発で成功させたかった。撮り直しはなし。一発で決めたかった。

──主人公のアナは、前作よりも成長していますね。演じていて、共感した部分も多かったのでは?

ジョンソン::そうね。ストーリーのなかで人格が完成された彼女は、もうグレイの言いなりにはならない。その上で、彼は彼女のところに戻ってきた。相思相愛の2人は、相違点の折り合いをつける道を探し出さなくてはならない。私たちは、2人の、その魅惑的な旅路のようなものを目にすることになるのよ。その中で、2人は折り合いをつけていくことになるの。

ダコタ・ジョンソン
ダコタ・ジョンソン
Dakota Johnson

1989年10月4日、アメリカ・テキサス州オースティン生まれ。英国アカデミー賞にもノミネート経験を持つ女優・プロデューサー。『フィフティ・シェイズ』シリーズにアナスタシア・スティール役で主演。そのほかの出演に、デヴィッド・フィンチャー監督『ソーシャル・ネットワーク』(10年)、スコット・クーパー監督『ブラック・スキャンダル』(15年)、ルカ・グァダニーノ監督『胸騒ぎのシチリア』(15年)、『サスペリア』(18年)、ドリュー・ゴダード監督『ホテル・エルロワイヤル』(18年・未)がある。最新作『ザ・ピーナッツバター・ファルコン』(19年)でシャイア・ラブーフやザック・ゴットセイゲンらと共演した。この作品は昨年のサウス・バイ・サウスウエスト映画祭で観客賞を受賞、米国内で2000万ドル以上の興行収入を記録し、限定的な規模で公開された作品としては年間でトップの成績をおさめた。