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『おとなの事情』パオロ・ジェノヴェーゼ監督インタビュー

スマホの中の秘密を暴いて大絶賛!の人気監督

『おとなの事情』パオロ・ジェノヴェーゼ監督インタビュー
携帯を見て分かれた知人のカップルからインスピレーションを得た

『おとなの事情』
2017年3月18日より全国順次公開
(C)Medusa Film 2015
親しい人の携帯電話にどんな“秘密”が隠されているのか気になることはないだろうか。夫婦や恋人同士だったら、なおさら。そんな携帯を巡る悲喜劇を描いた、一癖も二癖もあるコメディ『おとなの事情』が、3月18日から公開される。

舞台となるのはイタリア、幼なじみ同士がパートナーと共に集まったディナーの席で、ひょんなことから携帯を使って「信頼度確認ゲーム」をすることに。「秘密なんてない」と強がる彼らだったが、浮気に豊胸手術、密かな性癖などが次々に明らかになり、友情と愛情に亀裂が入っていく……。

イタリアきってのヒットメーカー、パオロ・ジェノヴェーゼ監督に本作について語ってもらった。


──携帯電話に翻弄される人間の話を映画化しようと思ったきっかけは何ですか?

『おとなの事情』の撮影現場にて。中央がパオロ・ジェノヴェーゼ監督
監督:知り合いのカップルに起こったことがインスピレーションになっています。男性が事故にあって入院 して、女性が病院に向かったとき、彼の携帯を渡されたのですが、そこで色んなテキストメッセージを見たらしくて、彼が退院したらすぐに別れたんです。  私がこの映画で何を語りたかったかというと、それぞれの人が持つ3つの生活(パブリック・プライベート・秘密)です。それを何かの媒体として描きたかったのです。今、スマートフォンという物が私たちの生活を変えてしまっている、一つのブラックボックスになっているわけですけれども、そういった物を通じて私たちの秘密の生活を語るというのが面白いのではないかと思ったんです。

──3組の夫婦と1人の男という設定とキャスティングはどのように決めていったのでしょうか?

監督:イタリア人同士の友情において、知り合った期間が重要だと考えられています。大人でもよく小学校の友人と一緒に時間を過ごしたりします。リッチになった人もいれば、貧乏に苦しんでいる人もいる。そんな風に色んな人物を登場させたかったので多様性を重視しました。ゲイもいれば、結婚して子どもがいるカップルもいる。色々触れたかっ たテーマに沿って、キャラクターを設定しました。
 本当はこれは3組のカップルと1人の男というよりは、4組のカップルの話なのですが、そのなかの1人が、理由があって不在という状況になっています。どうして4組かというのが、さまざまな多面性を描くために最低限必要なのは4組だと思ったからです。今回このキャスティングは私が監督として決めさせてもらいました。

(2017/03/16)


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パオロ・ジェノヴェーゼ
Paolo Genovese

1966年ローマ生まれ。大学ではビジネスを専攻し、卒業後は広告の世界に入り、300以上のコマーシャルを監督、数々の賞を受賞した。その後、映画製作にも関わり、ルカ・ミニエロと共同監督した短編『Neapolitan Spell』(98年)がロカルノ映画祭で上映されて脚光を浴びる。以後、2人の共同監督作品として短編のリメイクである『Neapolitan Spell』(02年)で長編デビューを飾り、ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞を受賞。『La banda dei Babbi Natale』(10年)で初めて単独で監督デビューし、イタリアで大ヒット。翌年の『Immaturi<未熟者たち>』(11年)もヒットを記録し、コメディのヒットメーカーとして高い評価を得る。本作の驚異的なヒットによりスペインでリメイクされることに。他にも多くの国からリメイクのオファーが寄せられている。

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