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『百日告別』トム・リン監督インタビュー

亡き妻への思いを込め…台湾人監督が描く死と再生の感動作

『百日告別』トム・リン監督インタビュー
妻が亡くなったのは2012年の7月でした

『百日告別』
2017年2月25日より公開
(C)2015 Atom Cinema Taipei Postproduction Corp. B'in Music International Lt d. All Rights Reserved
5年前に妻を亡くした台湾の新鋭、トム・リン監督。最後まで「映画を作り続けて」と願い続けたという妻への思いを綴った作品『百日告別』が、2月25日より公開される。

大規模な交通事故により大切な人を亡くした男女。愛する人を亡くしたばかりか、2人で紡いでいた夢や希望まで失ってしまった彼らが、苦しみながら再び歩き始めるまでの姿に涙がこみ上げる。

自身も喪失感を乗り越えた監督が、映画に込めた思いを語った。


──本作を作ろうと思ったきっかけは?

『百日告別』
(C)2015 Atom Cinema Taipei Postproduction Corp. B'in Music International Lt d. All Rights Reserved
監督:妻が亡くなったのは2012年の7月でした。僕はキリスト教信者ですが妻は仏教徒だったので、仏教につい て調べたり人に聞いたりして、あるお寺のことを知りました。初七日から四十九日まで毎週そこへ行き、読経をしました。その寺は山の上にあるのですが、そこからふもとに下りるバスの中でいろいろな事を考えている時に、ふっと映像が浮かんだのです。2人の主人公が同じ時に愛する人を亡くし、同じようでもあり違うよう でもあるという中で事実に向き合っていくという話です。最後にこの2人がどうなるのか、この時は自分でも 全く考えていませんでした。

──ご自身の体験をベースにした作品ということですが、制作中に感情がこみあげてきてしまうような瞬間もあったのでしょうか?もしあったとしたら、その感情にどのように対応したのでしょうか?

監督:それはなかったですね。毎日の撮影の過程で「今日はこれを撮る」「あれを完成させる」と一つ一つに専念するしているので。1〜2回だけ、スクリーンで映像を見た時にすごく悲しく、辛くなった時がありました。ただ、これは決して私個人の思い出により悲しくなったのではなく、むしろ役柄としてというか、例えば映画のなかでユーウェイが事故を起こした運転手さんの家に電話をして、母親が電話に出る場面がありましたね。この場面は観ていて本当に悲しくなりました。むしろユーウェイの素晴らしい演技に感動したという部分でもあります。

(2017/02/24)


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トム・リン
林書宇

1976 生まれ。世新大学で映画を学んだ後にカリフォルニ ア芸術大学院に留学。チェン・ウェンタン監督やツァ イ・ミンリャン監督の助監督をつとめながら短編映画を製作、2005年の短編映画『海岸巡視兵(原題:海巡尖兵)』 で国内の映画賞を数々受賞。2008 年『九月に降る風(原題: 九降風)』で長編監督デビュー、上海国際映画祭審査員賞 金馬賞オリジナル脚本賞を受賞。続く『星空』でアジア太平洋映画祭最優秀撮影賞を受賞。

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