『キリマンジャロの雪』ロベール・ゲディギャン監督インタビュー |
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つつましくも幸せな日々を送ってきた熟年夫婦。だが、夫がリストラされ、さらに強盗に押し入られるという不運に相次いで見舞われてしまう。しかも、強盗犯は夫の元同僚の青年。やがて、犯人の青年は、夫と同じくリストラされ、幼い2人の弟を抱えて生活に行き詰まっての犯行だったことが明らかになってくる……。
フランスの港町マルセイユを舞台した『キリマンジャロの雪』は、厳しい状況にあっても人を思いやることの大切さを描いた珠玉作。監督は彼の地で生まれ育ったロベール・ゲディギャン。誠実な映画作りで定評のある監督に、本作について、そして困難を増す社会状況について聞いた。
ゲディギャン監督:私が目指す「大衆映画」で重要なのは、ストーリーの簡潔さと何回見ても見飽きないということです。わかりやすい流れのなかに複合的な意味を持たせています。ただ、大衆映画で知的部分を際立たせることは、ブルジョワジーの差別意識が感じられてあまり好きではありません。私にとっては、ケン・ローチやジャン・ルノワール、ジョン・フォードの作品は大衆映画です。
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ロベール・ゲディギャン
Robert Guediguian
1953年12月3日、南仏マルセイユ近郊の小さな港町エスタックに、アルメニア人の港湾労働者の父とドイツ系の母の間に生まれる。71年、エクサン=プロヴァンス大学に入学し、映画への関心を深める。その後、パリの社会科学高等研究院に進み労働運動にも積極的に関わる。80年に処女長編『Dernier ete』を作り注目を集める。97年に監督した『マルセイユの恋』はセザール賞の作品賞、監督賞にノミネートされた。社会派ながらも、ありのままの人生をさらりと描く作品作りが印象的。彼の作品は、現在、フランス映画の大きな流れのひとつとなっている「地方発映画」の流れを加速させる原動力にもなっている。 |

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