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『デスノート Light up the NEW world』東出昌大×池松壮亮インタビュー

「負けたくない」人気若手が海外進出への野望を告白!

『デスノート Light up the NEW world』東出昌大×池松壮亮インタビュー
ルールも大事だけど、高揚感だけで引っ張れる熱量も乗せないといけない(池松壮亮)
東出昌大(左)と池松壮亮(右)
──お2人が演じるのも原作には登場しないキャラクターです。役作りで意識したポイントは何でしょう? 特に竜崎はLの後継者として比較されてしまうと思いますが。

池松:あれだけの原作から、あれだけの映画を作れば、見た人も、見ていない人の中にさえも、Lのキャラクターは10年という時をかけて育っているんですね。Lって言えばみんながイメージする確固たるものがある。僕、それを超えるのはまず無理だと思ったんです、正直なことを言うと。どんな戦い方をしても勝てない。でも、だからこそ面白いというか。
 ああいう遺伝子をもらいながらLに育てられたわけでもなく、でも遺伝子だけは組み込まれているから、Lを超えなきゃいけないというだけの人生で。想像し得ないぐらいぶっ壊れていると思うんですね、竜崎って。年齢不詳だったり、白髪があったり、と細かな設定の中で、じゃあ僕がLの子どもだったらどうしたかと考えた時、ゴールは一緒でも全て逆を行くんじゃないかなと思って。
『デスノート』の一つの魅力として、「死神」に劣らない夜神月とLのキャラクター性が本当に素晴らしくて。死神よりも強烈っていうところに人々を魅了したものがあった気がして。そう考えた時、僕の独断だけではないんですけど、いろんなことが混ざって、竜崎はああいうふうになっていきました。

──三島の場合はどうでしょう?

東出:今回は警視庁内の人間という設定なので、逆に、三島が普通にスーツを着て仕事をしているというところで現実世界につなげる役目でもあるかなと思います。
 一番お客さんの目線に近いのが三島かなと思うんですよ。でも、いろいろビジュアルの提案とか役作りを膨らませてきた竜崎と紫苑(菅田将暉)に現場で会えた時は、2人とも『デスノート』の世界のビジュアルで際立つものがあるので、素直にうれしかったです。

『デスノート Light up the NEW world』
(C)大場つぐみ・小畑健/集英社 (C)2016「DEATH NOTE」FILM PARTNERS
──池松さんは、最近出演された『だれかの木琴』や『セトウツミ』などでも、日常的というか体温低めの演技が多かった気がしますが、今回はかなり熱い感じです。

池松:この映画をやるときの気分、2016年の気分で演じたのがあのやり方だったんですね。やっぱり、どんなにキャラクターを作ったとしても、その人たちが息をしている感じはやっぱり欲しいし。それがきっと、僕が無理をすれば無理をするほど、「竜崎」の幅が増える気がしたし。『デスノート』の重み、人間1人の命の重みとか、映画自体の重みが、それぞれがそうあることによって、重厚な何かを残せるんじゃないかと信じてやりましたね。でも、自分もあの台本からこうなるとは、自分でやっといて思わなかったし。

──東出さんも、最近作の『クリーピー』で演じた警察官と今回の三島はかなり違いますが。

東出:そうですね。現場でみんなとお芝居を合わせるに従って、書かれていないト書きのアクションが増えたりか、アドリブというか、勢いが増して語尾が変わったりすることはありました。そういう含みを持たせてくださった台本だったと思います。
 あとはストーリーを説明していくっていう役柄でもあったので、警察官という立場ながら会議で「今、こういう状況です」と説明するんですが、その会話の中にヒントがある。原作、映画に共通する『デスノート』の魅力が、連綿と続いているシーンになってるんじゃないかなと思います。

『デスノート Light up the NEW world』
(C)大場つぐみ・小畑健/集英社 (C)2016「DEATH NOTE」FILM PARTNERS
──10年前の映画と地続きの物語ですが、オリジナルストーリーならではの違いもあり、そこが非常に面白かったです。脚本を読まれた時、そして完成作を見た時の感想を教えてください。

池松:脚本は『デスノート』らしく、綿密に計算されたものだったんです、すごくまとまっていて。でも、どの台本も所詮は字面であって、僕らがやらなきゃいけない。じゃあどうするか、毎回考えるんですけど。正直、台本も素晴らしかったんですけど、完成作を見た時にちょっと桁が違うというか。それは別に役者の力でも何でもなくて……もちろんそれはありますけど。台本に書かれていないセンテンスを、監督の佐藤さんが入れてましたし。10年の時を経て、いろんなものがレベルアップしてるんですね、映像の力もCGの力も。台本で読んだ時よりも、さらにドキドキしましたね。

東出:うん。台本を一読しただけでは到底理解できなくて。何回も読み直して、「この台詞がここにかかっている」とか、「この事件はこういうことか」と解釈を必要とするのが、まさしく『デスノート』だなと思いました。
 オリジナルだから分かりやすく作るべき、というのではなく、今回の『デスノート』の強みであり魅力なのは、原作ファンの方を裏切らない難しさだと思うんです。この難しさがあるから、僕らもワクワクして当時見ていたので。それを、演じた身で答えも全部知っている上で映画を見て、迫力もあって、エンターテインメントとして面白かった。何もご存じない方が見てくださるっていうのは、もう強みでしかないなと、楽しみだなと思います。

──強烈な印象を残す場面がたくさんありますが、撮影中、特に印象に残っているシーンや出来事はありましたか?

池松:3ヵ月ぐらいかけて撮影したんですけど、東京・神戸・東京っていう並びだったんですね。前作も神戸で撮ったシーンがあると聞いていたんで、その神戸に新しいチームで同じ世界を作りに行くというのは……ちょっと高揚しましたね。対策本部内の三島と竜崎2人のシーンがほとんど神戸だったんですけど。やっぱり対策本部でルールだけ説明していても、きっとつまんないだろうなと思って。ルールが分かんなくても、後から気付けばいいし。ルールももちろん大事なんですけど。僕、16歳のときに前作を見てるんですが、ワクワクしたのだけ覚えてて。それでいいんじゃないかと思って。作り手側としては失格なのかもしれないですけど。でも、高揚感だけで引っ張れるぐらいの熱量もきっと乗せないといけないし。

東出:印象に残ってるシーン……(考えてから)。完成作を見た印象だと、やっぱり画がきれいだったので。死神もすごくバージョンアップしているし、新しい死神も出てくるので、楽しめました。  自分の経験だけを振り返って、印象に残ってるシーンっていうのは、やっぱり対策本部ですね。その会話劇の中に魅力があるんですけど。感情は乗ってるんだけど、本当のところを見せないっていう、お互いのその芝居が。撮っている時のストーリー上での緊張感が思い出深いです。

『デスノート Light up the NEW world』
(C)大場つぐみ・小畑健/集英社 (C)2016「DEATH NOTE」FILM PARTNERS
──その緊張感はお2人の現場での関係にも影響したんでしょうか?

東出:険悪な空気もあったよね(笑)。

池松:いや、本当はそういうプロっぽいことを言いたいんですけどね……仲良かったです。

東出:そっちは(笑)。

池松:そういう売り方をしていこうと思います(笑)。

(2016/10/25)


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東出昌大
ひがしで・まさひろ

1988年生まれ、埼玉県出身。モデルを経て、2012年、映画『桐島、部活やめるってよ』で俳優デビューし、日本アカデミー賞新人俳優賞、毎日コンクール・スポニチグランプリ新人賞などを受賞。NHKの連続テレビ小説「ごちそうさん」(13)、大河ドラマ「花燃ゆ」(15)などTVドラマで活躍する一方、映画では『クローズ EXPLODE』(14)に主演、『アオハライド』(14)、『寄生獣』(14)、『GONIN サーガ』(15)、『ヒーローマニア-生活-』(16)、『クリーピー 偽りの隣人』(16)などに出演。今後の公開作は、棋士の羽生善治を演じる『聖の青春』(11月19日公開)。

池松壮亮
いけまつ・そうすけ

1990年生まれ、福岡県出身。2003年、トム・クルーズ主演のハリウッド映画『ラストサムライ』で映画デビュー。2005年に『鉄人28号』で映画初主演。学業と並行しながらTVや映画に出演を続け、大学卒業後の2014年に『紙の月』、『愛の渦』、『海を感じる時』、『ぼくたちの家族』と注目作に次々と出演し、日本アカデミー賞新人俳優賞、ブルーリボン賞助演男優賞を受賞。2016年には『シェル・コレクター』、『無伴奏』、『ディストラクション・ベイビーズ』、『海よりもまだ深く』、『セトウツミ』、『だれかの木琴』、『永い言い訳』に出演。今後の公開作は『続・深夜食堂』(11月5日公開)。

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