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『外事警察 その男に騙されるな』渡部篤郎インタビュー

『外事警察 その男に騙されるな』渡部篤郎インタビュー
俳優の仕事は、好きという枠組みのなかでしているからできるんです

国際テロを未然に防ぐための諜報部隊であり、任務のためなら民間人さえもスパイとして利用する、そして徹底的に秘匿(ひとく)された彼らの存在は家族にも明かされない。そんな<日本版CIA>や<裏の警察>とも言われる警視庁公安部外事課を描いて大反響を巻き起こしたNHKドラマ『外事警察』(09年放送)がついに映画化された。

主人公は、“公安の魔物”と呼ばれる男・住本健司。物語は、日本が核テロの脅威にさらされていることが明らかになり、外事課を追放されていた住本が呼び戻されるところから始まる。住本は事件の鍵を握る工作員と思われる男の妻に狙いを定めると、彼女の娘への愛や罪悪感を巧みに利用して協力者として取り込み、夫の行動をスパイさせるのであった。

そんな非情とも思われる方法で捜査を進める住本を演じるのは、ドラマ版と同じく渡部篤郎。冷徹な仮面の下に熱い思いを隠した男を演じた渡部が、役への思いなどを語ってくれた。


――ドラマから2年ほどあいて住本役を演じられましたが、すんなりと役に戻れましたか? また住本の任務は常人の精神状態ではできないような大きなストレスのかかるものだと思いますが、ご自身はこの役を演じているときにはストレスを感じていましたか?

渡部:役にはすんなり入れました。住本のストレスがどういうものか具体的にはわからないですが、たとえば俳優の仕事にしても、芝居をするのは大変ですが、好きという枠組みのなかでしているからできるんですよ。住本も常人の精神状態ではないと思いますが、やっぱり自分が国を犯罪から守るという正義感の枠のなかでしていることだからできるんだと思います。

――ドラマチックで非現実的な話に思える一方で、とてもリアルに描かれています。嘘や騙し合いや裏切りもありますが、娯楽作品だと思いますか?

渡部:僕は、どのような作品であっても映画は娯楽だと思っていますが、人それぞれのとらえ方でいいと思います。基本的に、映画というものの始まりはエンターテインメントですから。裏切りなどもありますが、それも娯楽なんですよ。心が重くなる娯楽ね(笑)。世の中にはいろんな映画がありますからね。見ていてよい気持ちになれないものとか。でも、それはそういう作風ですから。

(2012/06/01)


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渡部篤郎
わたべ・あつろう

1968年5月5日生まれ、東京都出身。1995年、伊丹十三監督の『静かな生活』でイーヨー役を演じ、日本アカデミー賞優秀主演男優賞と新人賞のW受賞を果たす。99年に放送されたテレビドラマ『ケイゾク』が大ヒットし、00年に『ケイゾク/映画 Beautiful Dreamer』として映画化され主演。そのほか、『スワロウテイル』(96年)『愛のむきだし』(09年)など多くの話題作に出演。最新作に、チャン・イーモウ監督の『The Flowers of War』(11年/日本公開未定)、テレビドラマ『市長はムコ殿』などがある。

2012年6月2日より全国公開
[監督]堀切園健太郎 [脚本]古沢良太 [原案]麻生幾 [出演]渡部篤郎、キム・ガンウ、真木よう子、尾野真千子、田中泯、遠藤憲一、余貴美子、石橋凌 [DATA]2012年/日本/東映、S・D・P/128分
(C) 2012『外事警察』製作委員会


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