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『ニュースの真相』ジェームズ・ヴァンダービルト監督インタビュー

社会派問題作を監督したのは鉄道王の末裔!

『ニュースの真相』ジェームズ・ヴァンダービルト監督インタビュー
ケイト・ブランシェットが資金調達にも一役買ってくれた

『ニュースの真相』
2016年8月5日より全国順次公開
(C) 2015 FEA Productions, Ltd. All Rights Reserved.
世界の趨勢を左右すると言っても過言ではない米大統領選挙。今年もドナルド・トランプ候補がまさかの躍進を果たすなどニュースが目白押しだが、実話を基に大統領選でのスクープ報道を描いた映画が『ニュースの真相』だ。

2004年、再選を目指すブッシュ大統領が、ベトナム戦争中に父親のコネをつかって兵役を回避したのではないかという軍歴詐称疑惑を、CBSの報道番組『60ミニッツ II』がすっぱ抜いたのだ。だがこの一大スクープは偽造の疑いをもたれ多方面から糾弾されることに…。

21世紀最大のメディア不祥事と呼ばれるこの事件の一部始終を描いた本作を監督したのは、ジェームズ・ヴァンダービルト。有名な鉄道王にして大富豪の子孫であり、『ゾディアック』(07年)や『アメイジング・スパイダーマン』(12年)の脚本家として知られる彼に、記念すべき初監督作について語ってもらった。


──監督初作品となりますが、ケイト・ブランシェットやロバート・レッドフォードなど素晴らしい役者の方々と仕事をすることに興奮しませんでしたか?

『ニュースの真相』撮影時の様子
(C) 2015 FEA Productions, Ltd. All Rights Reserved.
監督:もちろんだよ。こんなに素晴らしい、様々なタイプの役者と仕事が出来るなんてラッキーだった。 僕の初監督作品に出演してもらえたらと思っていたから、彼らが「やりたい」と言ってくれた時は信じられなかったよ。
 でも、逆に緊張もしたね。彼らは本当に才能あるビッグスターたちだから。でも、ビクビクしていると感じさせてしまったら、彼らに失礼だよね? この映画を選んだこと、僕と一緒に仕事をすることを選んだことを後悔させることになる。だから、そういうことは考えないようにしていたんだ。もちろん、ものすごく緊張してはいたんだけどね。

──脚本も担当されていますが、本作は真実を求めて叩きのめされていく女性プロデューサーが主人公です。実在の人物でもあり、苦労したりはしませんでしたか?

監督:そういう意味での苦労はなかったよ。引き受けてくれる人を探さなくてはならないから、そこには時間がかかったけどね。
 この映画は、ケイト(・ブランシェット)無しでは存在しなかった。 彼女が主演を引き受けてくれた時、実は資金の目処が立っていなかったけれど、彼女が資金調達に一役買ってくれたんだ。その後、ボブ(ロバート・レッドフォード)も参加してくれることになった。でも、ケイトがこの作品を支持して役を引き受けてくれなければ、この映画は存在しなかったと思う。だから、全ては、やりたいと言ってくれた彼女のお陰だよ。 ケイトとボブが参加してくれれば、「この映画は一体どうなるんだろう」と多少不安に思ったとしても、皆、彼らと一緒に作品を作りたいと思ってくれるはず。そうやって皆が、応援してくれたんだ。

──10年ほど前に脚本を書かれたデイヴィッド・フィンチャー監督作『ゾディアック』もジャーナリズムを描いた作品でしたね。

監督:見る人に疑問を投げかけるような映画が好きなんだ。そういう作品は魅力的だし、映画好きな一個人としてもやっぱりそういう作品が好きだな。この映画は、CBSのニュース番組をプロデューサーとして長年手がけた女性、メアリー・メイプスの本が基となっているけど、読んだ時には既に映画にすることを考えていた。僕は、この一連の出来事があった時のことを、よく覚えている。アメリカでは大きな話題になったし、連日のように報道されていたからね。でも当時は、映画にしようとは考えていなかった。後に彼女の本を読んだ時に初めて映画にすることを考えたんだ。仕事で頂点を極めたパワフルな女性、そういう彼女の視点から見た出来事を描くことができれば、皆の心に訴える作品になると思った。

(2016/08/05)


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ジェームズ・ヴァンダービルト
James Vanderbilt

1975年11月生まれ、コネティカット州ノーウォーク出身。南カリフォルニア大学映画脚本課程卒業の48時間前に初めての脚本が売れて以来、脚本家として活躍。『閉ざされた森』(03年/製作も兼務)、『ゾディアック』(07年/製作も兼務)、『アメイジング・スパイダーマン』(12年)、『ホワイトハウス・ダウン』(13年/製作も兼務)などの脚本を担当。『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』(16年)にも参加している。本作が初監督作となる。

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