『MY HOUSE』石田えりインタビュー |
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都会の公園で暮らす鈴本さんは、いわゆるホームレスだ。でも、家がないわけではない。木材と段ボールとブルーシートで作った家に住んでいる。生活用品はゴミを再利用、収入源は街に捨てられているアルミ缶、定期的に家を解体して移動しなければならないが、それなりに快適に暮らしている。
そんな実在の人物に迫った建築家であり作家の坂口恭平の記事に触発された堤幸彦監督が、5年の歳月をかけて完成させた映画が『MY HOUSE』だ。『TRICK』シリーズ、『SPEC』シリーズといったエンターテインメント作品で知られる堤監督だが、本作は色も音楽も排除したモノクロ映画。見た人が何を考えるか、それを問う異色作となっている。
主人公の鈴本さんもさることながら、見た人に大きなインパクトを与えるのが、鈴本さんと共に暮らすスミちゃんだ。最低限のものしかない暮らしでも、誰よりも楽しそうに笑う女性。そんなスミちゃん役を演じた石田えりに、役づくりや作品への想いを聞いた。
石田:出演については堤さんに声をかけていただきました。
役柄によっては、その人物の経歴や幼少時代のこと、過去にこんなトラウマがあって……、などと考えることもありますが、今回はその必要性はあまりないと思って、特に考えませんでした。ひとつ思ったのは、スミちゃんには“人が怖い”という面があって、だからこそ1度誰かを信じるとがっちり信頼するということですね。
石田:それはないですね。キャラクターのがすごく面白かったので、楽しみのほうが大きかったです。ただ、撮影が始まってからのことですが、東急ハンズで買ってきたというハサミを出されたときには、「これはやばいぞ」と思いましたけど。もう、ざんぎり! 髪をバシバシって切られました。スミちゃんは美容院に行きませんからね。カットは一応メイクさんがやってくれましたが、これじゃあ髪の毛が広がっちゃって後で大変なことになるな、と。あとは手をわざと汚したりもしたので、それがちょっとイヤでした(笑)。
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石田えり
いしだ・えり
1960年熊本県生まれ。78年、映画『翼は心につけて』でデビュー。89年に『嵐が丘』『ダウンタウン・ヒーローズ』『華の乱』、91年に『飛ぶ夢をしばらく見ない』『釣りバカ日誌2』で日本アカデミー賞最優秀助演女優賞受賞。近年の出演作に映画『サッド ヴァケイション』(07・高崎映画祭最優秀主演女優賞)、 ドラマ『風のガーデン』(08)、舞台『おもいのまま』(10)、『ロマンサー』(12)、『ポテチ』(12)にも出演。 |
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2012年5月26日より新宿バルト9ほかにて全国公開
[企画、監督、脚本協力]堤幸彦
[原作]坂口恭平
[出演]いとうたかお、石田えり、村田勘、板尾創路、木村多江
[DATA]2011年/日本/キングレコード、ティ・ジョイ/93分
(C) 2011「MY HOUSE」製作委員会
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