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『クリーピー 偽りの隣人』西島秀俊&竹内結子インタビュー

6年越しの片思いの末、あっという間に倦怠期の夫婦に!?

『クリーピー 偽りの隣人』西島秀俊&竹内結子インタビュー
“姫川さん”に凝った料理を作っていただけるなんて嬉しかったです(西島)

『クリーピー 偽りの隣人』
6月18日より全国公開
日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞した前川裕の小説「クリーピー」を黒沢清監督で映画化した『クリーピー 偽りの隣人』が、6月18日より公開を迎える。6年前に起きた一家失踪事件の分析を依頼された元刑事の犯罪心理学者・高倉を演じるのは西島秀俊、その妻・康子には竹内結子が扮する。

西島秀俊&竹内結子といえば『ストロベリーナイト』シリーズでもタッグを組んでいたが、インタビュー中も軽快なトークで場を盛り上げるなど息はぴったり。そんな2人に作品の見どころや黒沢組の魅力などを聞いた。


──本作では、なんとなく関係性に不穏な空気が漂う夫婦の役でした。特に食卓のシーンは……。

『クリーピー 偽りの隣人』撮影中の様子
西島:(『ストロベリーナイト』では)僕は6年間ぐらいずっと(竹内結子演じる姫川玲子に)片想いしている役でしたからね(笑)。ついに夫になることができたので、やや不穏な空気が流れる夫婦でしたが、嬉しかったですよ。

竹内:やっとこのポジションに登りつめたのに、いわゆる蜜月をすっ飛ばして、ちょっとした倦怠期の夫婦でしたからね(笑)。もっとフワフワした夫婦を味わってみたかったですね。でも現場で思ったのですが、食卓のシーンで西島さんって、あえて食べにくいものに箸を伸ばしますよね?

西島:僕は「これ行っちゃいけないだろうな」って思うものを本番で行ってしまう癖があります。でも食事のシーンは、セリフのことを考えずに真剣に食べるというのは、まじめな話、僕のテーマなんです。でも姫川さんに凝った料理を作っていただけるなんて嬉しかったです(笑)。

竹内:康子の腕は料理教室がひらけるくらいだと思いますね(笑)。

──お二人のお話を聞いていると和気あいあいとした現場だったようですが、作品自体は、空間や建物が立っている絵も怖い独特の世界観があります。

西島:黒沢組の現場は面白いですよね。地下のセットを見たとき、これは逃げられないなって思いましたし、ロケ先もすごく面白い。最初に出てくる五差路なんかもすごい雰囲気があるけれど、車も止められないし、撮影しづらい場所なんですよ。だから、撮影前は相当準備していますよね。複雑なことをワンカットで撮ったりするので、演じる側は影響を受けながらやっています。

竹内:康子はほとんど家から出ることがない役でしたが、家のつくり自体が逃げ場がない。ここで何かあっても誰にも訴えが届かないという不安がありましたね。こういう間取りの家ってあるんだろうけれど、そこにいると「なんだろうこの違和感」って感じるようなセットでしたね。

『クリーピー 偽りの隣人』撮影中の様子
──そんなに綿密な演出なんですね。

西島:風のタイミングとかも微妙に計算されています。草がザワって風で揺れたり、すごく緻密な撮影ですね。

──それぞれの役柄についてはどんな向き合い方を?

竹内:黒沢監督からは「康子さんは夢を見ているような感じで」と言われていたので、自分の身に起きていること、それがたとえ意図していないことでも、受け入れて夢の中で動いているような感覚は、ラストカットまで一貫して持っていましたね。漂う感じみたいな。そういう雰囲気は現場でお芝居をしながら作っていきました。

西島:黒沢組は4度目なのですが、以前は、今回の香川(照之)さんが演じた役のように、秩序を乱したり日常を壊す役だったのですが、今回はそういう人物と戦う役だったので、すごく新鮮でした。黒沢監督の演出は「えっ、そうくるか」というのをみんな楽しみにしています。ワンカットの中で、役者がものすごく動いていろいろなことをやるのですが、竹内さんがおっしゃる通り、みんな催眠術にかかっているように、どんな膨大なセリフでも自然にやれる。普通なら、そういう大変なシーンって前日から心配したりするのですが、黒沢監督の現場って一切そういうのがありません。

(2016/06/16)


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西島秀俊
にしじま・ひでとし

1971年3月29日生まれ。東京都出身。92年にテレビドラマで俳優デビューの後、数々の連続ドラマに出演。94年に映画『居酒屋ゆうれい』でスクリーンデビューを飾ると、降旗康男監督の『藏』(95年)、黒沢監督作『ニンゲン合格』(99年)、北野武監督の『Dolls』(02年)などに出演し、映画俳優として高い評価を受ける。その後も、多くの話題作に出演し、日本映画界ではなくてはならない存在となっている。

竹内結子
たけうち・ゆうこ

1980年4月1日生まれ。埼玉県出身。92年ドラマ「新・木曜の怪談 Cyborg」で女優デビュー。テレビドラマを中心に活動し、98年の映画『リング』でスクリーンデビューを飾る。連続テレビ小説『あすか』(99年)でヒロインを演じると、数々の作品でヒロインや主演を務めるなど日本を代表する女優となった。現在放送中の大河ドラマ『真田丸』では茶々役として出演中。

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