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『リリーのすべて』エディ・レッドメイン インタビュー

自らの女性性に目覚めていく繊細演技に感嘆!

『リリーのすべて』エディ・レッドメイン インタビュー
俳優というのは興味深い人物を演じたいと願うもの

『リリーのすべて』
2016年3月18日より全国公開
(C)2015 Universal Studios. All Rights Reserved.
『英国王のスピーチ』『レ・ミゼラブル』と話題作を連発するトム・フーパー監督。彼が15年以上にも渡る月日をかけて生み出した作品『リリーのすべて』が、3月18日より日本公開される。

今から80年以上も前に世界で初めて性別適合手術を受けたデンマーク人、リリー・エルベの実話に基づき、1組の“夫婦”の愛と葛藤を描いた作品で、ごく普通の仲むつまじい夫婦が苦難を乗り越え、時に姉妹や母子のような絆を育みながら、魂を共鳴させていく姿に涙がこみ上げる。

アイナーという男性として生まれ育ち、ふとしたことから自らの女性性に目覚めていく“リリー”を演じたのはエディ・レッドメイン。『博士と彼女のセオリー』では、まるで骨がなくなったかのような驚きの身体能力を見せアカデミー賞主演男優賞に輝いた彼は、本作でも見事な演技力を披露している。そんなレッドメインに話を聞いた。


──毎回非常に難しい役に挑戦されていますが、今回この作品に出演を決めた理由を教えてください。

『リリーのすべて』
(C)2015 Universal Studios. All Rights Reserved.
レッドメイン:僕にとっては、難しい役に挑戦するというより、光栄だという気持ちが強かった。俳優というのは興味深い人物を演じたいと願うものだからね。リリー・エルベはすごく特別な女性だし、トム・フーパー監督に素晴らしいチャンスを与えてもらえたと思っている。

──繊細なテーマを扱った物語でもあり、難しい役柄でもありますね。役作りはどのようにしたのでしょうか?

レッドメイン::脚本をもらったあと、まずトランスジェンダーのコミュニティーの人々に会うところから始めた。そこから本当の意味での「教育」が始まったんだ。自分がいかに無知だったかを痛感したし、会った人全員が本当に寛大で感激したよ。個人個人の話を聞くうちに、1つにくくれるものではなく、人それぞれ違った体験をしているということに気づいた。これが役作りにおけるスタート地点だったよ。
 それから、リリーの歴史を学ぶために、彼女の死後に発表された回顧録「Man into Woman」(邦題「変えられた性 男から女になったデンマーク画家の記録」ニールス・ホイエル編、蕗沢紀志夫訳、磯部書房)と、デビッド・エバーショフの原作小説(邦題「世界で初めて女性に変身した男と、その妻の愛の物語」斉藤博昭訳、講談社)を読んだ。そうして、今回トランスジェンダーの人々と会って学んだことや、リリーの歴史を調べて見つけた情報などを全て役作りに取り入れて、自分自身の中に存在するリリー的な要素を見つけようとしたんだ。
 役作りで一番難しかったのは、感情面での役作りの方だったよ。リリーの気持ちや考えを理解しようと努力した。特に、1960年代という時代に性別適合手術を決断した彼女の気持ちをね。彼女には他の選択肢は無かった。それが彼女の本当の姿だったからだ。でもそれは非常に危険な賭けだったし、命を落とす可能性もあったんだ。

(2016/03/17)


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エディ・レッドメイン
Eddie Redmayne

『レ・ミゼラブル』(12年)で注目を浴び、世界的に有名な物理学者スティーヴン・ホーキングを演じた『博士と彼女のセオリー』(14年)でアカデミー賞主演男優賞を受賞。主な出演作は、ロバート・デ・ニーロ監督作『グッド・シェパード』(06年)や『エリザベス:ゴールデン・エイジ』(07年)、『ブーリン家の姉妹』(08年)、『ジュピター』(15年)、『マリリン 7日間の恋』(11年)など。新作に、J・K・ローリング原作の映画化作品『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』(16年)がある。舞台でも活躍し、ブロードウェイ・デビューを果たした「Red」でトニー賞助演男優賞を受賞。また、ドンマー・ウェアハウスで行われた同作品のロンドン公演では、ローレンス・オリヴィエ賞助演男優賞を受賞した。

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