ムビコレFacebookムビコレtwitterムビコレYoutubeムビコレニコニコ動画

映画・DVDの最新ニュース・予告編・動画は[ムビコレ]

『Dearダニー 君へのうた』アル・パチーノ インタビュー

オスカー俳優が念願の歌手役に初挑戦!

『Dearダニー 君へのうた』アル・パチーノ インタビュー
成功や名声に圧倒されそうになった時が、私にもあった

『Dearダニー 君へのうた』
9月5日より全国公開
(C)2015 Danny Collins Productions LLC
ビートルズを解散した直後のジョン・レノンが、とある雑誌のインタビュー記事を読み、悩みを吐露した新人ミュージシャンに送った励ましの手紙……。何の面識もない後輩への手紙が、数十年後に本人へと届いたエピソードをもとにした感動作が『Dearダニー 君へのうた』だ。

今年3月に公開されたアメリカでは批評家の高い評価と映画ファンの熱い支持で公開規模が拡大され、興行ランキングベスト10にも食い込んだ。この話題作について、主演のアル・パチーノに語ってもらった。


──本作は若手アーティストにとって教訓めいた映画でもありますね。「才能への過信は、人生で最も大事なものから自分を遠ざける」というような。あなた自身はこういった危機を感じたことはありますか?

パチーノ:そうだな、そういう時もあったね。成功や名声に圧倒されそうな時があるんだ。そういったものに自分が変えられてしまうこともある。自分を成功と名声に導いた要素から離れてしまいそうになるんだ。私の場合は、それに気づくことができた。だから私は常に自分のルーツを探し、そこから離れすぎないようにした。それ(私のルーツ)は演劇や芸術だ。常に苦戦していたよ。でも、今になってようやくコツを見つけた……ような気がする。

『Dearダニー 君へのうた』
(C)2015 Danny Collins Productions LLC
──ジョン・レノンが、会ったこともない若手ミュージシャンに励ましの手紙を送ったけれど、との時は本人のもとには届かず。数十年後に届いたという実話をもとにした作品ですね。。

パチーノ:そう。ジョン・レノンが(主人公の)ダニーに手紙を出したんだ。だが、肝心のダニーに届くことはなかった。必要としていたその時にはね。不思議なことに、その時代のジョンの音楽を聴くと、彼はそれ(手紙が届いていないこと)を悟っていたようなんだ。 ダニーを思いやって書いた手紙なのにね。「会いに来てくれ。僕とヨーコでもてなすし、今後のことも話したい。有名になっても自分を見失わない方法だってあるんだ」という内容だった。当時のダニーにとってジョンは英雄だったから、(受け取っていれば)きっと感銘を受けていたはずだ。

──派手なシンガーと悩める父親という2つの側面を巧みに演じ分けていましたね。その演じ分けやバランスはどうやって保ちましたか?

パチーノ:すべては脚本にある。ダン・フォーゲルマン監督の脚本だ。すべては脚本にあるので、そのとおりにやればいい。理解しようとすれば道筋は見えてくるものさ。もし僕の演技を素晴らしいと思うのなら、それはあの脚本のおかげだろう。

(2015/09/02)


【関連記事】



アル・パチーノ
Al Pacino

1940年4月25日生まれ、アメリカ、ニューヨーク市イーストハーレム出身。『セント・オブ・ウーマン/夢の香り』(92年)で、アカデミー賞主演男優賞を受賞。また、ハリウッド外国記者協会よりセシル・B・デミル賞、アメリカン・フィルム・インスティテュートより生涯功労賞が贈られ、2012年にはオバマ大統領より全米芸術勲章が授与されるなど、舞台と映画で独自の活躍を続ける名優。フランシス・フォード・コッポラ監督の『ゴッドファーザー』(72年)への出演で注目を浴び、『セルピコ』(73年)、『ゴッドファーザーPART II』(74年)、『狼たちの午後』(75年)、『ジャスティス』(79年)、『シー・オブ・ラブ』(89年)、『ヒート』(95)など、45本以上の映画に出演。『リチャードを探して』(96年)では監督業にもトライ。数多くの舞台にも出演し、ブロードウェイ・デビュー作「Does a Tiger Wear a Necktie?」でトニー賞助演男優賞を受賞している。

MOVIE Collection