『呪怨 -ザ・ファイナル-』平愛梨&桐山漣、伽椰子&俊雄インタビュー

日本国民が選ぶ「最も怖い映画」出演への想いを語る!

#平愛梨#桐山漣

恐怖でずっと睡眠不足状態でした(平)

日本国民が選ぶ「最も怖い映画」第1位に選ばれた大ヒットホラーシリーズ『呪怨』。その完結編となる『呪怨 -ザ・ファイナル-』が公開される。

ムビコレでは、連鎖する呪いに翻弄されるカップルを演じた平愛梨と桐山漣、そして2人を恐怖のどん底に陥れる伽椰子、俊雄という禁断!?の4ショットにインタビューを敢行した。

──(インタビュー前に)完成披露試写があり、先ほど初めてお客さんにお披露目したばかりですね。

:劇場の満員のお客さんを見て、改めて『呪怨』シリーズのすごさを思い知りました。

桐山:本当に満員御礼で、メディアの方々もたくさん来ていただいて、改めて注目度の高さを知った貴重な経験でした。

伽椰子&俊雄:……。

桐山:(2人の表情をのぞき見て)嬉しかったみたいですよ(苦笑)。

伽椰子(左)と桐山漣(右)

──「日本で最も怖い映画」という作品で主演をつとめることになって、どんなお気持ちだったのですかでしたか?

:私は極度の怖がりなので、『呪怨』に出演するって聞いたときには、「ホラーに私が?」って驚きというか信じられない気持ちでしたね。クランクインを迎えるにあたっては、これだけの人気シリーズの、しかもファイナルで主演だなんて大きな責任だなって思いました。

──撮影はいかがでしたか?

:スタッフさんから「撮影は面白いよ」って聞いていたんです。でもすごく怖かった。とにかく恐怖に駆られていて、ずっと睡眠不足状態でした。

桐山:僕は怖がりであることを伏せていたのですが、完成披露の時のドッキリで怖がりなのがばれてしまいました(笑)。

伽椰子さんの目力、呪いにくるような感じが怖かった(桐山)
俊雄(左)と伽椰子(右)

──伽椰子さんを見たとき、どんな印象を持ちましたか?

:伽椰子さん、襲い方が怖いんですよ。だから素で涙流しちゃいました……。小学生になった気分でした。現場では過呼吸になっちゃうぐらい恐ろしかったんです。体も腕も長いし、とにかく怖いんです。

伽椰子:(平を睨みつけたあと、桐山に近づく)

桐山:めっちゃ見られてるんですけれど……(苦笑)。『呪怨』シリーズは世代的にぴったりで、初回作から見ていたので、ファイナルでお声をかけていただき嬉しかったです。実際にご一緒してみてわかったんですが伽椰子さんの目の芝居がすごいんです。怨念の力で出せる目力というか、呪いにくるような感じが、生々しくて怖かったですね。

──2人に怖がられていますけれど、伽椰子さんとしては、平さんと桐山さん、襲うならどっち?

伽椰子:(平を指さす……)。

:嫌ですね……(苦笑)。撮影中もすごい姿勢で襲いかかられるし、もう怖いのは嫌です。

──なかなか怖い現場みたいでしたが、平さんと桐山さんは同い年ですよね。撮影はどんな雰囲気でしたか? 共演してみてお互いどんな印象を持ちましたか?
平愛梨(左)と桐山漣(右)

桐山:現場ではとにかくリアルに恐怖を感じているみたいでした(笑)。愛梨ちゃんはピュアで繊細な方なので、その部分がお芝居でも出ていると思います。天然なところもあって可愛らしい方だなと思います。ある日、お弁当を太陽に向けて温めていたんです。ちゃんと温まったのかは分からないのですが、すごく印象的でした(笑)。愛梨ちゃんがいると現場がホッコリします。

──お弁当、温まりましたか?

:はい、温まりました。

桐山:いやー嘘でしょ(笑)。

:本当なんですよ。太陽に照らしながら食べていたのですが、だんだん温まっていましたよ(笑)。桐山さんは、物静かでクール、笑うときも紳士的な感じで、無駄に語らない人なんだろうなってイメージでした。でも今回のお芝居では、すごい感情表現していたので、すごいなーって思いましたね。

桐山:僕ら同い年なんですけれど「漣さん」って呼んだり、久々に会うと「桐山漣さん」ってフルネームで呼ばれたり……。ちょっと距離を感じましたね(笑)。

:そんな距離なんてー。すごく優しいんですよ。私が号泣するシーンがあるのですが、カットがかかっても入り込んでしまって、自分の気持ちに戻れなかったんです。漣さんの膝にうずくまって泣いてしまっていたのですが、ずっと待っていてくれたんです。やさしいお兄さんです。

桐山:同い年ですけれどね(苦笑)。

伽椰子&俊雄:(仲良さそうな2人を冷めた目で見つめている)。

──俊雄くんは、平さんと伽椰子さんだったらどっちが好き?

俊雄:……。

──伽椰子さんは色々な人を不幸に陥れていますが、いままで呪ってきたなかで手応えがあったのは誰ですか?

伽椰子:あ・・・・い・・・・り・・・・。

:私? 怖いからもう二度とやめてって感じですね。怖いシーンがあると、本当に夢に出てくるタイプなので撮影中は精神的にも追い詰められて、ホラーはもうこりごりですね。

守るべきものがあったら、どんな困難があっても絶対守り通します(平)
『呪怨 -ザ・ファイナル-』 6月20日より全国公開 (C)2015『呪怨 -ザ・ファイナル-』製作委員会

──今回は「ザ・ファイナル」と銘打たれているわけですが、伽椰子さんと俊雄くんは、これからどうするんですか?

伽椰子&俊雄:……。

:もうちゃんと成仏しないとだね。

──平さん演じる麻衣も、桐山さん演じる奏太も誰かを助けるために恐怖に挑んでいくキャラクターでした。実際のお2人は同じような状況になったらどういう行動をとりますか?

:わたしは守るべきものがあったら、どんな困難があっても絶対守り通しますね。自分が戦っていきたい。男兄弟が多いので、中身は男っぽいんです。

桐山:僕もそうですね。怖がりではあるのですが、恋人のためなら立ち向かっていきたいですね。

『呪怨 -ザ・ファイナル-』 6月20日より全国公開 (C)2015『呪怨 -ザ・ファイナル-』製作委員会

──本作の見どころを教えてください。

:気持ちが追い付けないぐらいどんどん怖いシーンが襲ってくるので、わたしと同じ目線になって恐怖を感じて楽しんでいただければと思います。

桐山:カラオケボックスや、駅のホームなど、日常生活に潜む恐怖がオムニバス形式で描かれています。みなさんの日常にも呪いが潜んでいて、すぐ隣に恐怖があるということを感じてもらえたら、うれしいです。

伽椰子&俊雄:……。

(text&photo:磯部正和)

平愛梨
平愛梨
たいら・あいり

1984年12月12日生まれ。兵庫県出身。98年にテレビ番組の企画「ISSAの妹役オーディション」でグランプリを受賞し、芸能界デビュー。08年に映画『「20世紀少年』のヒロイン・カンナ役にオーディションで抜擢され、第33回日本アカデミー賞で新人俳優賞を受賞。映画・ドラマで女優として活躍する一方、情報番組やバラエティー番組にも積極的に出演。マルチな才能を発揮している。

桐山漣
桐山漣
きりやま・れん

1985年2月2日生まれ、神奈川県出身。主な映画出演作に『呪怨―ザ・ファイナルー』(15)、『群青色の、とおり道』(15)、『カノン』(16)、『新宿スワンII』(17)、『曇天に笑う』(18)、『貞子』(19)。テレビドラマでも活躍し、近年は『俺のスカート、どこ行った?』『これは経費で落ちません!』(共に19年)、『いいね!光源氏くん』(20年)、『おじさんはカワイイものがお好き。』(20年)、ドラマ×マンガ『あとかたの街〜12歳の少女が見た戦争〜』(20年)などに出演。

桐山漣
呪怨 -ザ・ファイナル-