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『パロアルト・ストーリー』ジア・コッポラ監督インタビュー

祖父と叔母は名監督! 映画界のサラブレットが繊細ストーリーで監督デビュー

『パロアルト・ストーリー』ジア・コッポラ監督インタビュー
若さ特有の繊細さ、愚かな間違いが見事に描かれていた

フランシス・F・コッポラの孫でソフィア・コッポラの姪というエンターテインメント界のサラブレット、ジア・コッポラの監督デビュー作『パロアルト・ストーリー』は、青春時代の繊細な感情を見事に映像化した作品だ。

原作は、『スパイダーマン』シリーズなどで知られる人気俳優ジェームズ・フランコ。自身の生まれ故郷でもあるカリフォルニア州サンフランシスコ・ベイエリアの街を舞台に、夢や理想を追いながらも挫折に苦しむ若者たちの物語が交差する。

CM監督として活躍してきたジア・コッポラ監督に、デビュー作について、そしてジェームズ・フランコとの交流について語ってもらった。


『パロアルト・ストーリー』 6月6日より公開 (C)2013 SAMMY BANDINI FILMS, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
──ジェームズ・フランコとは以前から交流があったんですよね。小説は2010年に出版され話題となっていて、新しい世代の才能に映画化してもらいたいと思っていたジェームズから監督をオファーされたそうですが、引き受けた理由は?

監督:ここまで若者がリアルに描かれていて、私自身が気に入った小説には出逢ったことがなかった。さまざまな登場人物の1人1人がとてもリアルで胸に迫ってきて、若さ特有の繊細さ、脱力感、会話の軽妙さ、意味のない衝突や、愚かな間違いがとても見事に描かれていたの。

──脚本も手がけていますね。

監督:とてもデリケートで好奇心旺盛だった時期を振り返るいいチャンスだと思ったから。若さ故の心の痛みや、自分の居場所を探し始める時の動揺、大人の世界には入り込めないのに、子どもとしては大人すぎるアンバランスさ、誰もが体験したことだと思う。

原作者ジェームス・フランコ(左)は、本作に俳優としても出演
──撮影時に参考にした映画はありますか?

監督:『ラストショー』、『アメリカングラフィティ』、『アウトサイダー』などを参考にした。主人公たちの人生や悩みにすごく共感できる作品だった。それに作品のスローなペースも気に入ったの。若さの象徴のような時間の流れね。特に『ラストショー』にはとても感動した。映像だけでなく、役者たちも輝いていたし、感情溢れる演技が素晴らしかった。それにあの虚無感ね。まったく何もない場所で、ただ色々やってみる以外には、何もすることがないあの虚無感がすごかった。

──最近の作品は参考にしなかったんですか?

監督:したわ。でも最近よくあるテレビドラマや映画の「ティーンもの」は、25歳ぐらいの俳優達がきれいにカッコ良く着飾って演じたものばかりで、リアルではないと感じていたの。だからこそ今回の企画では、本当に17歳前後の俳優を使って、まるで友人から借りてきたような普段着を着てもらって自然なリアルを求めた。モダンでかつ普遍性のある作品に仕上げたかった。

(2015/06/06)


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ジア・コッポラ
Gia Coppola

1987年1月1日、ロサンゼルス生まれ。ハリウッド映画界の重鎮フランシス・フォード・コッポラの孫にあたる。父ジャン=カルロ・コッポラは1986年に事故でわずか22歳にしてこの世を去っており、父を知らずして生まれた彼女は 母に育てられる。子ども時代をナパヴァレーで過ごしたあと、再びロサンゼルに移り住む。バード大学にて写真を学び、2009年に卒業。友人たちと共にコーマーシャル・ムービーを制作し始め、レン、オープニングセレモニー、Built by Wendy などのブランドのコマーシャルを次々に手がける。初長編監督デビュー作となった『パロアルト・ストーリー』は、ヴェニス国際映画祭やトロント国際映画祭で上映され、高く評価された。

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