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『国際市場で逢いましょう』ユン・ジェギュン監督インタビュー

決め手は共感力。韓国を号泣させたヒットメーカーを直撃!

『国際市場で逢いましょう』ユン・ジェギュン監督インタビュー
自分が親になり、父親のことを映画にしてみたいと思うようになった

1950年代から80年代に渡る韓国の激動時代を舞台に、家族のために必死に生き抜いた父親の姿を描いた『国際市場で逢いましょう』。観客動員1410万人を超え、韓国歴代2位を記録した大ヒット作が、5月16日より日本でも公開される。

韓国を代表する演技派俳優ファン・ジョンミン主演で1人の男の波乱に満ちた生涯と家族の絆を描いたこの感動作について、そして本作で本格的映画デビューを飾った東方神起のユンホについて、ユン・ジェギュン監督に語ってもらった。


『国際市場で逢いましょう』
5月16日より全国順次公開
(C)2014 CJ E&M Corporation, All Rights Reserved.
──韓国映画歴代9位の動員を樹立された前作『TSUNAMI−ツナミ−』から5年を経て監督した本作ですが、構想はいつ頃から温めていたのですか?

監督:10年前、私に最初の子どもが生まれ、大学1年生の時に亡くなった自分の父親を思い出したのがきっかけです。父は一生家族のためにサラリーマンとして働き、定年退職後にガンで他界しました。最期に「ありがとう」と言えなかったことがトラウマになっていたのですが、自分が親になり、父親のことをいつか映画にしてみたいと思うようになりました。でも当時私には韓国の歴史を描く作品を作れるほどの資金がありませんでした。そんななか『TSUNAMI』が興行に成功し、やっと資金のめどがついたため、本格的に『国際市場で逢いましょう』のシナリオを書いて準備を始めたのです。

撮影現場でのユン・ジェギュン監督(右)
(C)2014 CJ E&M Corporation, All Rights Reserved.
──韓国の現代史を盛り込んでいますが、朝鮮戦争を起点にした理由を教えてください。

監督:韓国の現代史は朝鮮戦争を省いて語ることはできません。当然私の父も朝鮮戦争を経験していますし、ストーリーに起承転結という4つの史実を盛り込むなかで、1950年代の朝鮮戦争を「起」に、「結」は朝鮮戦争のひとつの結末ともいえる80年代の離散家族再会にすることはすぐに決まりました。悩んだのは、60年代、70年代から何を選ぶかということです。結局、この映画は家族を養おうと努力する家長の物語であるため、外貨を稼ぎ国の経済発展の礎を築いたとされる60年代の西ドイツへの炭鉱労働者と看護師の派遣、そしてベトナム戦争を描くことにしました。

──歴史的な出来事を描く上での苦労は?

監督:リサーチには3〜4年程度かけました。本や映像資料を調査したほか、実際に西ドイツやベトナムに行った人たち50人以上に会い、インタビューを行いました。経験者の生の声からは意外な事実が明らかになってきます。例えば、炭鉱労働といえば、石炭を掘るのが大変だというイメージがありますが、実は「坑道が崩れないようにパイプを立てる作業がとてもつらかった」と言うのです。パイプは1メートル50センチぐらいあって、重さは80キロ。それを1日何本も運ぶのが肉体的にきつかった、と。映画には数多くの人たちの、さまざまなエピソードが描かれています。

(2015/05/15)


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ユン・ジェギュン

1969年生まれ。高麗大学経済学科卒業後、コピーライターを経て、シナリオコンクールで大賞を受賞し映画の世界へ転身。以降、『マイ・ボス マイ・ヒーロー』(00年)、『セックス イズ ゼロ』(02年)、『1番街の奇跡』(07年) を演出した他、『シークレット』(09年)などプロデューサーとしても多くの作品を手がけた。『TSUNAMI−ツナミ−』(09年)では韓国映画歴代9位の動員を樹立、本作では動員1410万人を超え韓国歴代2位になり、韓国を代表するヒットメーカーとなった。

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