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『ゴーン・ガール』デヴィッド・フィンチャー監督

幸せなカップルの知られざる秘密──男の女の真実、暴走するメディアを『ソーシャル・ネットワーク』の鬼才監督が斬る!

『ゴーン・ガール』デヴィッド・フィンチャー監督
スリラーだが、人間関係や男女間の関係について取り上げている
──キャスティングについていつも注意していることはあるんですか?
ニューヨーク映画祭でのデヴィッド・フィンチャー監督(右)
(C) 2014 Twentieth Century Fox

監督:全体としてどんな力学にしたいのかを想像してみるというかな。チームを作るみたいな感じなんだよね。ポイントガードができる人も必要だし、それより力強い人も必要だし。お互いがどのように作用し合うのかを考えるのが大事だと思うんだ。そこには、もちろん直感みたいなものもあるし、それから、本人が持っている本質で絶対に見逃せないようなものもあるからね。

──この映画の主人公は1人ではなく、優しい夫ニック(ベン・アフレック)と完璧な妻エイミー(ロザムンド・パイク)の2人ともが主人公のように思えます。

監督:小説から映画の脚本にする過程で、非常に見事な転換がされている。これは全て、ギリアンのおかげだ。彼女は小説では、“互いに言い分の異なる話”であることを明らかにしてみせた。なぜなら、本では2人それぞれの考えていることが分かるからだ。彼らの頭のなかに入って、彼らが考えていること、本音を聞くことができる。でも、当然ながら、映画ではそういうことはできない。能動的で、ドラマティックに表現しなければならない。日記を使うことでエイミーの本心を知ることができるが、一方、ニックは観客の前では他の人の内面まで何でも知っている全知のように見せ、観客は彼の行動から、彼が感じていることや考えを理解しなければならない。彼は人の耳たぶをつかんで、親密な内容をささやいてくるわけではない。ここはとても扱いにくい部分だった。ギリアンはそこを理解して、表面上は同じに見えるストーリーを描くやり方を考え出し、しかも映画的にうまく行く方法だったので、とても感激した。

メイキングの模様
(C) 2014 Twentieth Century Fox
──メディアやタブロイドの扇状主義もテーマの1つだと感じましたが、監督が本作に込めたメッセージは何ですか?

監督:映画は、真っ先に暴露することを扱い、2番目に、それを妥当とするのに十分な懲らしめについて描いている。我々が1番心配したのは、(原作者の)ギリアンが作り上げた非常にデリケートな魔法の本領を、ここで発揮させられるかどうかだった。つまり、この作品のうわべはスリラーという恐ろしげなものだが、実は人間関係や男女間の関係、それぞれが期待することについて際立った取り上げ方をしているんだ。

(2014/12/12)


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デヴィッド・フィンチャー
David Fincher

1962年8月28日生まれ、アメリカのコロラド州出身。アニメーターを経てマドンナやローリング・ストーンズなどのミュージックビデオやCMを制作。『エイリアン3』(92年)で映画監督デビュー。主な監督作は『セブン』(95年)、『ファイト・クラブ』(99年)、『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』(08年)、『ソーシャル・ネットワーク』(10年)など。

2014年12月12日より公開
[監督]デヴィッド・フィンチャー [原作・脚本]ギリアン・フリン [出演]ベン・アフレック、ロザムンド・パイク [原題]GONE GIRL [DATA]2014年/20世紀フォックス

(C) 2014 Twentieth Century Fox

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