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『レイルウェイ 運命の旅路』コリン・ファース インタビュー

日本軍捕虜の苦悩を演じたオスカー俳優

『レイルウェイ 運命の旅路』コリン・ファース インタビュー
「死の鉄道」については学校の歴史の授業では習わなかった

第二次大戦下の東南アジアで日本の捕虜となった主人公。数十年を経た後も、その過酷すぎる体験を引きずる彼が、過去と向き合うことで人生を取り戻していく姿を描いたのが『レイルウェイ 運命の旅路』だ。

1995年の「エスクァイア」誌でノンフィクション大賞を受賞したエリック・ローマクスの自叙伝を映画化した作品で、オスカー俳優コリン・ファース演じる主人公と真田広之扮する元日本兵通訳との緊張感に満ちたクライマックスシーンに圧倒される。

戦争の悲劇と贖罪を描いた本作について、主演のファースにインタビューした。


『レイルウェイ 運命の旅路』
(C) 2013 Railway Man Pty Ltd, Railway Man Limited, Screen Queensland Pty Limited, Screen NSW and Screen Australia
──本作は、イギリス人兵士がかり出され多くの死者を出したため「死の鉄道」とも言われているタイとビルマを結ぶ泰緬鉄道建設の過酷な労働を描いていますが、この物語についてどう感じましたか?

ファース:当時は東南アジアの戦線でも様々な動きがあったけれど、我々が受けた教育では焦点を当てられない部分で、大々的に教えられることはない。戦争冒険映画は、第二次大戦でもヨーロッパ戦線や北アフリカ戦線に焦点を当てることが多く、シンガポール陥落や「死の鉄道」については学校の歴史の授業では習わないんだ。『戦場にかける橋』のような映画では描いているし、あれはあれで素晴らしい作品だが、アドベンチャーストーリーになっていて、本作で描く負の側面には触れない。どういうわけだか今ままでつまびらかにされてこなかった出来事のようだ。

コリン・ファース(右)と原作者のエリック・ローマクス(左)
──著者のエリック・ローマクスさんとはお会いになられましたか? 原作についてどう思ったかも教えてください。

ファース:エリックとの最後の会話だった気がするが、心打たれた瞬間があった。エリックが、執筆に駆り立てられた理由について語っているときだった。「自分が体験してきたことを、皆さんが消化する一助になれば」とシンプルに語ったが、おそらく似たような苦しみを経てきた人々がその痛みを共有する土台になればいいと思っての発言だったのだろう。それで、何気なしに言ったつもりだったようだが、「もう遅いかもしれないけどね」と付け加えた。同世代は亡くなっていくし、次の世代はこのことを忘れ始めている。それを意識しての発言と私は解釈したが、特段絶望的に言うわけでもなく、あきらめにも聞こえるようなつぶやき程度だった。
 私は日本人のキャスト陣がどれだけ彼のストーリーに感動したかを伝えなければならないという衝動にかられた。仮に、英国の若い世代であれ、当時敵国だった日本の若い世代であれ、次の世代に自分の体験を語り継ぎたいという願いがあったのならば、その願いはすでに現実のものになりつつあったわけだ。だから、“話はあなたが思っている以上に伝わっていますよ”と励ました。

(2014/04/21)


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コリン・ファース
Colin Firth

1960年9月10日生まれ。イギリスのハンプシャー州出身。舞台版「アナザー・カントリー」への出演をきっかけに、84年に映画版にも出演し人気を博す。『イングリッシュ・ペイシェント』(96年)、『恋におちたシェイクスピア』(98年)などを経て、『ブリジッド・ジョーンズの日記』(01年)で主人公の恋人役に。続編『ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月』(04年)にも出演。『シングルマン』(09年)でヴェネチア国際映画祭男優賞を受賞。『英国王のスピーチ』(10年)でアカデミー賞主演男優賞を受賞した。その他『ラブ・アクチュアリー』(03年)、『マンマ・ミーア!』(08年)、『裏切りのサーカス』(11年)などに出演。

2014年4月19日より角川シネマ有楽町ほかにて全国公開
[監督]ジョナサン・テプリツキー [脚本]フランク・コットレル・ボイス、アンディ・パターソン [原作]エリック・ローマクス [出演]コリン・ファース、ニコール・キッドマン、ジェレミー・アーヴァイン、ステラン・スカルスガルド、真田広之、サム・リード、石田淡朗 [原題]THE RAILWAY MAN [DATA]2013年/オーストラリア、イギリス/角川書店/116分

(C) 2013 Railway Man Pty Ltd, Railway Man Limited, Screen Queensland Pty Limited, Screen NSW and Screen Australia

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