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『生きてるものはいないのか』石井岳龍監督インタビュー

石井聰亙改め石井岳龍監督が12年ぶりの新作映画について語る

『生きてるものはいないのか』石井岳龍監督インタビュー
今、完全に吹っ切れている。観客が望めば昔のような作品もやります
──今回のようなインナーの方を主人公とした作品を、また作りたいですか?

石井:いや、作りたいのはこれだけじゃないんですよね。本当はたくさんあって、そのなかにはアクション映画もあるし、純文学の映画化、殺し屋映画もあったんですけど、撮れてないんです。撮れるものから確実に形にしていくしかないんですよね。
 映画の宿命は個人作業で完結するのではなく、たくさんのスタッフと映画館という装置、そこには当然お金がかかりますから、これらを無視するわけにはいかない。このことはお客さんが望まない限り形には現れて来ないものなので、仕方のないことです。

石井岳龍監督
──その観客が望むということであれば昔の『爆裂都市 BURST CITY』のような作品も出来なくはない、と?

石井:そうですね、今まであまりそうは思ってなかったのですが、今、完全に吹っ切れているので。もちろん同じことは出来ないですけどね、あのときは命知らずだったので(笑)。『狂い咲きサンダーロード』や『爆裂都市』の山田辰夫や当時のロック連中みたいな存在ってもういないとは思いますけど、自分の映画の技術力とか「これが映画だろう」みたいな思いはものすごくあるので、やれって言われて用意してくれればやってやるっていうのはあります。
 ただ、自力で出来るのはまず今回のような作品です。アクションに関してはお金がかかるので。昔は命知らずで、自分も命かけて、俳優さんにも命かけさせてやってたけど、暴走したり、みんなに迷惑をかけて人を殺すわけにはいかない。それでも、アクションは仕事としてはやりたいですね。

(text&photo=じょ〜い小川)
(2012/02/19)


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石井岳龍
いしい・がくりゅう

1957年1月15日生まれ、福岡県出身。日本大学芸術学部の卒業制作として作られた『狂い咲きサンダーロード』(80年)や、『爆裂都市  BURST CITY』(82年)、『逆噴射家族』(84年)などで熱狂的な支持を得る。主な監督作品に『エンジェル・ダスト』(94年)、『水の中の八月』(95年)、『五条霊戦記 GOJOE』(00年)など。映画のみならずPVやテレビドラマの監督も手がけ、2006年より神戸芸術工科大学で教鞭(きょうべん)を執る。2010年1月に石井聰亙改め岳龍に改名した。

2012年2月18日よりユーロスペースほかにて公開
[監督]石井岳龍 [出演]染谷将太、高梨臨、白石廿日、飯田あさと、高橋真唯、田島ゆみか、池永亜美、札内幸太、長谷部恵介、師岡広明、羽染達也、青木英李、田中こなつ、渋川清彦、津田翔志朗、芹澤興人、杉浦千鶴子、村上淳 [DATA]2011年/日本/ファントム・フィルム/113分
(C) DRAGON MOUNTAIN LLC.

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