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『希望の国』園子温監督インタビュー

原発というタブーに挑んだ鬼才監督

『希望の国』園子温監督インタビュー
暗部を見せる作品への出資はみんな尻込みする

近未来の日本を舞台に、大地震に続いて発生した原発事故が人々の生活を一変させる様子を描いた『希望の国』。『冷たい熱帯魚』や『恋の罪』といった衝撃作で性や暴力といったタブーに挑み続けてきた鬼才・園子温が監督した話題作だ。

園監督が本作で挑んだのは“原発”というタブー。様々な困難を乗り越えてこの問題作を作り上げた監督に話しを聞いた。


園子温監督 (C) The Land of Hope Film Partners
──原発事故をテーマにした映画を作るにあたって、どんな困難がありましたか?

監督:資金調達がこれまで以上に大変でした。やはり、今の日本では、こういう映画を作ることが困難なんだな、と。みんなで頑張って前へ進もうという作品なら違ったのかもしれませんが、暗部を見せるものにはみんな尻込みする。最終的に、海外資本の協力を得ることになりました。


──前作『ヒミズ』で、いち早く東日本大震災以降の世界を描いていて、本作でも同様のテーマを掲げていますね。

監督:やはり、1本作って終わりというわけにはいかず、(『ヒミズ』の後で)次は真正面から“3.11以降”の映画を撮ろうと思いました。『ヒミズ』は3.11の直後だったので、津波と原発事故の2つのショックを受けて作ったのですが、時間が経つと、津波と原発事故はまったく別の問題だと思うようになり、今回は原発に関する映画が撮りたいと思いました。

(2012/10/22)


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園子温
その・しおん

1961年生まれ、愛知県出身。87年に『男の花道』でPFFグランプリを受賞。『自転車吐息』(90年)で国内外の高い評価を受ける。『愛のむきだし』(09年)で第59回ベルリン国際映画祭フォーラム部門カリガリ賞・国際批評家連盟賞をはじめ様々な映画賞を受賞。『ヒミズ』(11年)ではキャストの染谷将太、二階堂ふみが第68回ヴェネチア国際映画祭マルチェロ・マストロヤンニ賞(新人賞)を受賞。その他の作品は『自殺サークル』(02年)、『紀子の食卓』(06年)、『冷たい熱帯魚』(11年)、『恋の罪』(11年)など。ドラマ『時効警察』(06年)、『帰ってきた時効警察』(07年)の脚本・演出もつとめている。

2012年10月20日より新宿ピカデリーほかにて全国公開
[監督・脚本]園子温 [出演]夏八木勲、大谷直子、村上 淳、神楽坂恵、でんでん、筒井真理子、清水 優、梶原ひかり [DATA]日本/ビターズ・エンド
(C) The Land of Hope Film Partners

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