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『ラスト・クリスマス』ヘンリー・ゴールディング インタビュー

世界中から注目集めるアジア系スターがロマコメに主演!

『ラスト・クリスマス』ヘンリー・ゴールディング インタビュー
大ブレイク後、正直いって気がおかしくなりそうなくらいだった

『ラスト・クリスマス』
2019年12月6日より全国公開中
(C)Universal Pictures
ケンブリッジ大学を出た才媛にして、主演女優賞と脚色賞で2度のオスカー受賞に輝いたエマ・トンプソン。イギリスが誇る名女優が原案・脚本を手がけた、切なくもロマンティックなクリスマス・ストーリーが『ラスト・クリスマス』だ。

ロンドンを舞台に展開する恋物語を演じるのは、『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』キーラ役で知られるエミリア・クラーク。相手役を、作夏、全米スマッシュヒットを記録した『クレイジー・リッチ!』で“王子様”を演じて人気急上昇したヘンリー・ゴールディングがつとめる。

クリスマスに必見の本作について、ゴールディングに話を聞いた。


──原案・脚本のエマ・トンプソンが出演もしていますが、共演はいかがでしたか?

ゴールディング:彼女はみんなが期待する通りの人でした。非常に優しく、とても頭のいい方です。彼女はとても感情移入が出来て、あらゆる感情に同調することが出来ます。人の気持ちがとても分かるし、そのような能力が高いと人々の情を感じることが出来るし、彼女は間違いなくそうすることができるのです。照明スタッフから俳優、監督まで関係を築くことができて、みんな彼女のことが大好きになってしまいます。

──彼女の女優としての魅力は?

『ラスト・クリスマス』NYプレミアでのヘンリー・ゴールディング(左)とエミリア・クラーク(右)
ゴールディング:『ラブ・アクチュアリー』の悲しいキャラクターを見たときに、彼女の良さを痛感しました。あの役を見て、本当に心が痛みました。とても素敵な母親で妻だったのに、あのような状況になってしまったことに悲しくなりました。彼女はそれをうまく表現していたのです。彼女を本当に初めて認識したのはそのときです。『ナニー・マクフィーの魔法のステッキ』も大好きで、コメディの天才でもありますね。

──ロマンティックコメディはお好きですか?

ゴールディング:はい、良いロマンティックコメディはいついかなるときも。適切に作られていて、素晴らしい脚本のもの、上質なものは特に好きです。一方、“多少の安っぽさ”はこのジャンルに関しては必要だと思っています。何かを成就させたいという願いが根本にあって、リアリティがあり、良いサウンドトラックを使ったもの。そして泣ける要素があるものです。

──この映画には感情を揺さぶる場面がいくつかありますね。

左からエマ・トンプソン、ミシェル・ヨー、エミリア・クラーク、ヘンリー・ゴールディング、ポール・フェイグ監督 /『ラスト・クリスマス』NYプレミアにて
ゴールディング:ええ、初期の脚本を読んだ時からそれは感じていました。私はそのときホテルで『クレイジー・リッチ!』の宣伝をしていて、エマ・トンプソンがホテルに来て一緒にランチをしました。かわいそうなポール(・フェイグ監督)は、彼の(滞在していた場所の)時間では朝の4時にフェイスタイムを通して会話に参加していました。彼らと話をしてますます脚本が気に入りました。しかしその中に私にとって譲れない部分があったのでそこは変更しようという意見で一致しました。アドバイスを受け入れてくれる創作チームは素晴らしいです。なぜなら自分の脚本を庇おうとする人もいるからで、そこで私たちはロマンティックコメディにしっくりくる素晴らしい台詞を思いつきました。

──本作は、80年代に一世を風靡したワム!の同名曲をモチーフにした作品です。ワム!と、解散後にソロで活躍し3年前のクリスマスに53歳で亡くなったジョージ・マイケルの曲がふんだんに使われていますが、彼らの音楽についての感想は?

ゴールディング:ジョージ・マイケルの「ヒール・ザ・ペイン」は過去最高に素晴らしい曲のひとつです。実は私は劇中よりもあの曲を長く歌っていたのですが、エミリアの声の方がいいのでカットされてしまいました! 彼らへの興味は急上昇すると思いますよ。きっと、ワム!のアンドリュー・リッジリーは大量のクリスマスボーナスを得ますね!

──この映画の撮影を通してロンドン市内の場所で新しく知ったところはありますか?

『ラスト・クリスマス』撮影中の様子
ゴールディング:アレクサンドラ・パレスへアイススケートに行くシーンがあるのですが、初めて訪れました。素晴らしい場所で、ロンドンの美しい眺めを楽しめます。なぜそこがガイドなどでもっと取り上げられていないのかが不思議です。とても美しい建築物ですよ。実は(ボクが演じた役)トムが住んでいるブリック・レインから分岐するチェシャー・ストリートの家から500mほどのところに私も住んでいました。エンバンクメントの通りを散歩してクレオパトラの針や銅像や爆弾の破片が埋め込まれた壁などを見るのが好きでした。ロンドンにはこのように、ふと出くわすちょっとした知られざるスポットが沢山あります。私は興味があったのでロンドンに関する本をいくつか読みました。それはトムの習慣でもあったのです。とても不思議ですよね。彼は僕にぴったりのキャラクターでした。

──この映画の中ではトムにとって庭園が神聖な場所でしたが、あなたにもロンドンや今まで住んだことのある場所にそのようなところはありますか?

ゴールディング:かつて、夏の終わりに訪れる野原がありました。私はサリーで育ち、そのエリアとライギットとレッドヒルに隣接する野原があって、麦を脱穀する前なんて最高でした。草は背が高く乾いていて新鮮で、私は兄弟とよく一緒にそこへ行って自然に囲まれながら夕日を見ました。リラックスしたり将来のことを考えたりするのにちょうどいい場所で。まさか今のようになるとは想像できませんでしたが!

──映画はホームレスにも焦点を当てていますね。ジョージ・マイケルは生前、ホームレス支援に力を注いでいましたね。

『ラスト・クリスマス』
(C)Universal Pictures
ゴールディング:この映画は現実を上手く映し出しています。ロマンティックコメディはしばしば逆境下におけるいいところや愛のいいところを扱いますが、ここではロンドンが苦しんでいる問題を強調しています。そしてそれは簡単に解決できるものではありません。しかしそのような問題は楽しいクリスマスの時期にでもあるし、そういった楽しみがないような人たちを助けたり、自分の時間を差し出したり。何かできることがあるかもしれないと考えさせられます。それはこの映画にとっての強みでもあります。

──あなたは『クレイジー・リッチ!』で大きな飛躍を遂げたわけですが、ここ数年であなたの生活はどのように変化しましたか?

ゴールディング:正直いって気がおかしくなりそうなくらいです。しかし同時に、自分のペースで正しく冷静な判断をすることができたと思います。30代でこのような状況になったということも役立ちましたし、映画業界ではなくジャーナリズムや旅番組で事前にキャリアを積んだことも強固な支えとなっています。奇妙でも素晴らしいハリウッドの映画業界に打ち負かされそうになることもあれば、誤った方向に導かれたり自分が騒がれていることを過信してしまったりすることもあります。今が明確な判断をする時で、(監督の)ポールみたいな人と仕事をすることこそ正解です。

──いつ頃から芝居に興味がありましたか?

ゴールディング:昔から映画が大好きで夢中でした。子ども時代に初めて経験した演劇で台詞を覚えていなかったことをしかられたため、演じることに恐怖を覚えました。しかし『マトリックス』を見て映画製作の可能性についての考えが変わり、自分がしたいことが明確になったのです。私は人々の現実への認知すら変えてしまうような物語に携わりたいと思いました。それは自分の奥底にあったもので、その機会が来て驚きはしませんでしたよ。「さあ、これからだ。いくぞ!」みたいな感じで。そしてそれが幸運にも上手くいったのです。

(2019/12/06)


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ヘンリー・ゴールディング
Henry Golding

1987年2月5日、イギリス人の父とマレーシア人の母の間に生まれる。7歳までマレーシアで育ち、その後イギリスに移り住む。成人後、マレーシアに再び移り住み、シンガポールやマレーシアでテレビタレント、司会者として活躍。『クレイジー・リッチ!』(18年)で大富豪の御曹司役に抜擢されブレイクした。

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