ジョージー・ヘンリー

いつの間にか大人の女性へと成長、ペべンシー家の末っ子ルーシーを直撃!

 

『ナルニア国物語』ジョージー・ヘンリー インタビュー

『ナルニア国物語』ジョージー・ヘンリー インタビュー

 

ルーシーを演じることで女優になれた

  • 2月25日に公開されるや初登場1位。大ヒットスタートを切った『ナルニア国物語/第3章:アスラン王と魔法の島』。これはイギリスの作家C.S.ルイスが書いた、ナルニア国の誕生から滅亡までの2555年にも及ぶ物語を映画化した傑作ファンタジーで、本作はその3作目。この映画でシリーズ1作目から主人公のペべンシー家4兄妹の末っ子ルーシーを演じているのがジョージー・ヘンリーだ。

    8歳で出演した1作目では、まだまだあどけない表情を見せていたジョージーも、今では15歳。美しい女性へと成長中だ。そんなジョージーに日本の印象、演じてきたルーシーについて。そして、本作の制作が1度危ぶまれたときに、何を感じ、どう思っていたかまでを語ってもらった。

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  • ──まずは、今回の来日の感想をお聞かせください。
  • ジョージー:大変嬉しいです。今回で日本は3度目で、残念なことは、毎回1週間以上滞在できないこと。でも、すごく温かく迎えてもらえているなって感じています。それと、私は和食が大好きなので、今回も和食を食べるのをとても楽しみにしています。
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  • ──好きな和食は、お寿司とかですか?
  • ジョージー:お寿司も大好きですけど、松花堂弁当みたいなのも大好きなんです。いろいろな種類のおかずが少しずつ入っているのが魅力的で。昨日も6種類くらいのおかずが入った懐石料理を食べたんです。
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  • ──7歳のときにオーディションを受け、8歳で『ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女』に出演。現在15歳ということは、人生の半分を『ナルニア国物語』と共に過ごしてきたことになりますが、ジョージーさんにとってルーシーはどんな存在でしょう?
  • ジョージー:彼女は、私が今の私になった大きな理由の1つだと言っても過言ではないと思います。それまでは演技を趣味でやっていた程度だったのですが、ルーシーを演じることで本格的に女優になれた。素晴らしいスタートを切れたと思います。そして今では、これからの人生も女優として歩んでいきたいという気持ちになっています。それはルーシーのおかげだと思うんですね。
    と同時に、彼女は私と似ていると思っていて。彼女の方が私より少し優しかったり、兄妹の数が多かったりするかも知れませんけど(笑)。でも、基本的には彼女と私は同じような人間で、私にとって彼女は、私の一部でもあるんです。
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  • ──今「似ている」と仰いましたが、もともと似ていたと思います? それとも、演じているうちに似てきたのだと思います?
  • ジョージー:もともと似ていたんだと思います。彼女がいろいろな状況に対して反応するのを演じていて、私もきっと同じような反応をするだろうなと思っていました。もっとも、私は魔法の国には行ったことがないので、違うかもしれませんが(笑)。
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  • ──ファンタジー映画ということで、世界中の子どもたちがこの映画を楽しんでいると思います。そういう作品に出演したことに関して、思うところががあれば教えてください。
  • ジョージー:考えてみると、ものすごいことなんだと思います。正直、子どもの頃は意識していませんでした。映画が大ヒットしただけで喜んでいたのですが、それから徐々に、世界中の方々からお手紙をいただくようになって。そこに「『ナルニア国物語』をどれほど好きか」とか、「『ナルニア国物語』によって人生が変わった」とか書かれていて。それだけ素晴らしい作品に携わることができたんだなと実感するようになりました。
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  • ──劇中でお姉さんの美しさにコンプレックスを抱くシーンがありますが、ご自身はコンプレックスを感じることがありますか? また、誘惑が1つのテーマになっていますが、誘惑に負けてしまった経験はありますか?
  • ジョージー:まず誘惑についてですが、私は高いところに登ると飛び降りたくなるんです。別に死にたいわけではなく、飛び降りたらどんな感じなんだろうって思っちゃって。高いところに行くと、そういう誘惑に負けそうになります。だから、誘惑に負けないように、バンジージャンプにでも挑戦してみたらいいのかもしれませんね(笑)。
    それとコンプレックスではないのですが、素晴らしい映画を見たときに「自分もこの作品に出たかった」と思うときがあります。『ナルニア国物語』と比べてどうという話ではなく、女優としての自分にとって、その作品に出られたらどんなに素敵だっただろうって思うからです。
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  • ──劇中に魔法の本が出てきます。いろいろな魔法が載っていそうですが、あの本に載ってたらいいなって思う魔法があれば教えてください。
  • ジョージー:飛べる魔法があったらいいなと思います。魔法の呪文を唱えると、自然と翼が生えてきて、未知の世界へと飛び立てたらどんなにいいだろうなって思うんです。
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  • ──今回の物語を通してルーシーは、ナルニア国を卒業。このおとぎの国に2度と戻ることができなくなります。演じていてどんな心境だったのでしょう?
  • ジョージー:原作を読んでいるので、そろそろだろうなとは思っていました。ですけど、実際に脚本で読み、映画でそのシーンを見て、動揺しなかったと言えば嘘になります。
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  • ──前作(第2章)が終わった後、一時、本作の制作が危ぶまれた時期がありました。最終的にスタジオを移して制作が決まったわけですが、そのときの気持ちを教えてください。
  • ジョージー:制作が決まったときは、本当に嬉しかったです。なぜなら2作目が終わった後に、「じゃあ、次は3作目でね」と言ってみんなと別れていたんです。なのに3作目がなくなるなんて、とてもじゃないけど信じられないことだったので。もしかしたら制作されないかもしれないって聞いたときは、すごく失望したし、どうしようと思いました。だからこそ、スタジオを20世紀フォックスに移して制作されると聞いたときは、天にも昇るような気持ちで、これでやっと3作目が作れるって思ったんです。

(2011/3/4)

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ジョージー・ヘンリー

Georgie Henley
1995年、英国ヨークシャー生まれ。地元の劇団で活躍中にキャスティングディレクターの目に留まり、2000人の候補者のなかからペべンシー家4兄妹の末っ子ルーシー役に選ばれる。『ナルニア国物語』全3作すべてに同役で出演。ほかにBBC制作のテレビドラマ『ジェーン・エア』(09)に出演。ジェーンの少女時代を演じている。

ジョージー・ヘンリー

ジョージー・ヘンリー

ジョージー・ヘンリー

『ナルニア国物語/第3章:アスラン王と魔法の島』場面写真
 『ナルニア国物語/第3章:アスラン王と魔法の島』
2月25日よりTOHOシネマズ 日劇ほかにて全国拡大公開
(C) 2010 Twentieth Century Fox Film Corporation and Walden Media, LLC. All Rights Reserved.

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